こんなお悩み、ありませんか?
- ✔キッチンカーの保健所の設備基準を知りたい
- ✔給排水タンクの容量で何が変わるのか知りたい
- ✔作り直しを避けて必要な設備を事前に把握したい
タケ(13年オーナー)
キッチンカーの設備基準でいちばん大事なのは給排水タンクの容量で、ここを間違えると「やりたい調理ができない」車になってしまいます。
💡 この記事でわかること
この記事でわかることを、先に3つ挙げておきます。
- 設備基準で最重要な給排水タンク容量と法改正
- 保健所が見る5要件とタンク容量の選び方
- 架装前に保健所へ相談する鉄則と現場対応
たこ焼き移動販売13年目、最高月商500万円を達成したタケが解説します。作り直しで数十万円を捨てないために、車を架装する前に何を・どのくらい用意すれば営業許可が下りるのかを解説します。
結論:設備基準は「給排水タンクの容量」で営業できる範囲が変わる
*Photo by Matheus Bertelli on Pexels*
結論から言うと、キッチンカーの設備基準でいちばん重要なのは給排水タンクの容量です。
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なぜなら、2021年の食品衛生法改正で、タンク容量によって車内でできる調理の範囲が決まるようになったからです。容量が大きいほど複雑な調理ができ、小さいほど「仕込みは別の場所で」という前提になります。
例えば、たこ焼きを車内で焼いて売りたいのに40Lのタンクで作ってしまうと、洗い物や仕込みが思うようにできず、「もっと大きいタンクにしておけばよかった」と後悔することになります。逆に、仕込みを別厨房で済ませる前提なら大きいタンクは重くて邪魔になるだけです。
なので、まずは「自分がどんな調理を車内でやりたいか」を決めてから、それに合う容量を選びましょう。ここを理解せずに車を作ると、作り直しで数十万円のロスになりかねません。
13年やってきて思うのは、設備基準は「正解が1つに決まっていない」ということです。同じ内容で相談しても、担当者によって見方が変わることが普通にあります。だからこそ、自己判断で進めず、最初に保健所へ確認するのが鉄則なんです。
保健所の設備基準・5つの要件
*Photo by HONG SON on Pexels*
結論から言うと、キッチンカーで押さえるべき設備は次の5つです。
- シンク(手洗い・洗浄用)
- 給水・排水タンク
- 換気設備
- 収納・食品保管
- 給湯設備
なぜこの5つかというと、どれも「食品を安全に扱えるか」を保健所が判断するための基準だからです。1つでも欠けると営業許可が下りません。順番に見ていきましょう。
1. シンク(手洗い・洗浄用)
食器や器具を洗うシンクが必要です。2槽シンクが基本ですが、自治体や営業形態によっては1槽で認められる場合もあります。さらに、手洗い専用シンクを別に求められることもあります。
ここは費用のかけ方が人によってまちまちな部分です。シンクを自作する人もいれば、既製品を買う人もいます。自作なら数千円〜で済むこともありますが、サイズや排水の取り回しで保健所に引っかかるリスクもあるので、不安なら既製品が無難です。
2. 給水・排水タンク(容量で営業範囲が決まる)
5要件の中で最重要です。タンク容量の目安は次の通りです。
| 容量 | できる調理の範囲 |
|---|---|
| 40L | 使い捨て容器使用・温める程度の限られた作業 |
| 80L | 1工程程度の簡単な調理 |
| 200L | 複数工程・本格的な調理が可能 |
容量が大きいほど対応できる調理は広がりますが、その分、水とタンクの重さ・スペースが必要になります。たこ焼きの場合、ここが営業スタイルを左右するので、後ほど詳しく解説します。
3. 換気設備
調理で発生する煙や熱を逃がす換気が必要です。たこ焼きは200度近い鉄板を長時間使う商売なので、換気はとくに重点的に見られます。換気扇やダクトをきちんと付けておきましょう。
4. 収納・食品保管
食材を適切に保管する冷蔵・冷凍設備や、ふた付きの収納が求められます。常温で放置しない構造にするのがポイントです。
冷蔵庫は家庭用を使う人もいますが、僕は業務用のコールドテーブルをおすすめします。理由は後の章で詳しく説明しますが、作業効率がまるで違うからです。
5. 給湯設備
手洗いや器具洗浄でお湯が使えることを求められる場合があります。給湯器やポット、瞬間湯沸かし器などで対応します。冬場の手洗いを考えても、お湯が出る環境はあったほうがいいです。
タケ(13年オーナー)
給排水タンク容量(40/80/200L)の選び方
*Photo by Andres Ayrton on Pexels*
結論から言うと、タンク容量は「焼く工程をどこまで車内でやるか」で決めるのが正解です。
なぜなら、容量によって重さ・スペース・コストがすべて変わってくるからです。メリット・デメリットを整理します。
小さいタンク(40L)が向いている人
40Lは仕込みを別の厨房で済ませる人向けです。
- メリット:軽い・スペースを取らない・コストが安い
- デメリット:車内でできる調理が限られる(仕込み前提になる)
例えば、自宅やシェアキッチンでたこ焼きの生地を仕込んでおき、現場では焼くだけ、という運用なら40Lでも回せます。車も軽くなるので燃費や運転のしやすさでもメリットがあります。
大きいタンク(200L)が向いている人
200Lは車内で調理を完結させたい人向けです。
- メリット:複数工程の本格調理ができる・メニューの自由度が高い
- デメリット:重い・スペースを取る・水の補給が大変
水200Lは重さにすると約200kgです。車の積載や走行に影響するので、車選びの段階から考えておく必要があります。
たこ焼き屋の選び方
たこ焼きの場合、焼く工程をどこまで車内でやるかでタンク容量が変わります。仕込みを別の厨房で済ませるなら小さめ、車内で完結させるなら大きめ、というのが基本の考え方です。
僕の感覚では、メニューを広げて長く続けたいなら、少し余裕を持った容量にしておくほうが後悔しません。あとから「容量が足りない」と気づいても、タンクの載せ替えは簡単ではないからです。
タケ(13年オーナー)
車選びや費用の全体像は移動販売の場所代(出店料)の相場は売上の10〜30%も参考になります。
冷蔵庫は家庭用?業務用?効率で選ぶなら業務用コールドテーブル
*Photo by HONG SON on Pexels*
結論から言うと、冷蔵設備は業務用のコールドテーブルをおすすめします。
なぜなら、作業効率がまるで違うからです。コールドテーブルは天板が作業台になっていて、その下が冷蔵庫になっています。つまり、仕込んだ食材を取り出してすぐ目の前で調理できるんです。
例えば、たこ焼きの場合、タコ・生地・トッピングを足元や横の家庭用冷蔵庫から取り出すと、その都度しゃがんだり振り返ったりする動きが増えます。1回数秒でも、ピークタイムに何十回も繰り返せば大きなロスになります。コールドテーブルなら、立ったまま天板の下からサッと出せるので、回転が上がります。
もちろん家庭用冷蔵庫を使う人もいて、それで営業許可が下りないわけではありません。初期費用を抑えたいなら家庭用という選択もアリです。ただ、13年やってきて思うのは、効率は売上に直結するということ。長く続けるなら業務用に投資する価値は十分あります。
タケ(13年オーナー)
担当者によって基準が変わる|現場でのリアルな対応法
*Photo by Imani Williams on Pexels*
結論から言うと、保健所の基準は担当者によって見方が変わるので、臨機応変な対応が必要です。
なぜなら、設備基準には「絶対にこの数字でなければダメ」と明文化されていない部分があり、最終的な判断が担当者にゆだねられるケースがあるからです。
例えば、同じシンクの構成でも、ある担当者はOKを出し、別の担当者は「もう少し」と言うことがあります。13年見てきて、ここは正直「運や相性もある」と感じる部分です。だからこそ、自分の判断で進めず、必ず事前に出店エリアの保健所へ相談しておくことが大事になります。
その場でカバーしきれないときの対処法
検査の当日にすべてを完璧に用意できないこともあります。そんなときでも、諦める必要はありません。
実は、当日カバーしきれない部分は、後日写真を送って対応してくれる担当者もいます。「ここを直したら写真で見せてください」という形で柔軟に対応してもらえるケースがあるんです。
なので、もし当日に指摘を受けても、その場で「無理だ」と落ち込まず、どうすれば許可が下りるかを担当者に素直に相談してみてください。臨機応変に動けば、思ったより道は開けます。
タケ(13年オーナー)
車を作る前にやること
*Photo by Imani Williams on Pexels*
結論から言うと、設備で失敗しないために、作る前に必ず保健所へ相談するのが鉄則です。
なぜなら、保健所によって基準の解釈が違うことがあり、作ってから「基準を満たさない」と分かると作り直しになるからです。順番を守るだけで、このリスクは避けられます。
具体的には、次の順番で進めましょう。
- 出店予定エリアの保健所に相談する(車を作る前に必ず)
- やりたい調理を伝え、必要なタンク容量・シンクの数を確認する
- その基準を満たすように車を架装・購入する
例えば、相談を後回しにして先に車を完成させてしまうと、「タンク容量が足りない」「シンクが1槽足りない」と言われたときに、架装をやり直すことになります。これは数十万円のロスです。相談はタダなので、必ず先に行いましょう。
キッチンカーの設備基準に関するよくある質問
*Photo by HONG SON on Pexels*
最後に、開業前によく聞かれる質問にまとめて答えていきます。
Q1. 設備費用はだいたいいくらかかりますか?
正直、人によってかなりまちまちです。シンクを自作したり中古設備を集めたりすれば数万円〜で抑える人もいますし、既製品や業務用設備でそろえると数十万円かかることもあります。まずは「車内で何をやるか」を決めて、必要な設備から優先的にそろえるのがおすすめです。
Q2. 冷蔵庫は家庭用でも許可は下りますか?
下りるケースは多いです。家庭用でも温度管理ができていれば問題になりにくいです。ただ、効率を考えるなら業務用コールドテーブルをおすすめします。許可の可否とは別に、売上に効いてくる部分だからです。
Q3. 検査当日に設備が間に合わなかったらどうなりますか?
その場で全部完璧でなくても、後日写真を送って対応してくれる担当者もいます。指摘を受けたら、どう直せば許可が下りるかを担当者に相談してみてください。臨機応変に動けば対応してもらえることが多いです。
Q4. 基準は全国共通ですか?
いいえ。自治体・担当者によって見方が変わります。だからこそ、ネットの情報を鵜呑みにせず、最終的には必ず出店エリアの保健所で確認してください。
タケ(13年オーナー)
まとめ:保健所の設備基準は「作る前の相談」で乗り切ろう!
今回はキッチンカーの保健所の設備基準について解説しました。まとめると以下の通りです。
- いちばん重要なのは給排水タンクの容量。容量で車内の調理範囲が決まる
- タンクは40L(限定的)・80L(簡単な調理)・200L(本格調理)が目安
- シンク・換気・食品保管・給湯も要件になる(自治体で差がある)
- 冷蔵庫は家庭用でもOKだが、効率を取るなら業務用コールドテーブルがおすすめ
- 基準は担当者によって変わる。当日間に合わなくても後日写真対応してくれる場合もある
- 車を作る前に、必ず出店エリアの保健所に相談して基準を確認する
設備の鉄則は、作る前に保健所へ相談すること。順番ミスは数十万円のロスになります。開業前は不安も多いと思いますが、まずは自分のやりたい調理を整理して、出店エリアの保健所に相談するところから始めてみてください。
詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
→ キッチンカーの営業許可の取り方を5ステップで解説【費用・書類まとめ】
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