この記事で解決できる悩み
- イベントに出ているのに売上20万円を超えられない
- 現場でお客さんが来ているのに効率よく回せていない
- 売上を上げるために何を改善すればいいかわからない
- レジを導入するかどうか迷っている
たこ焼き移動販売13年目、最高月商500万円を達成したタケが解説します。開業から5ヶ月間、目標の1日20万円に届かない時期が続きました。6ヶ月目で初めて達成したときに変えたことを5つにまとめます。 (→ 関連:キッチンカー開業セミナーは意味ある?参加前に知るべき5つの注意点【13年オーナーが解説】)
💡 この記事でわかること
1日売上20万円を達成するために実践したPDCAサイクルの回し方・段取りの改善・シミュレーション手法・人数構成の考え方・レジによる時間帯分析の5つを具体例つきで解説します。
前提:開業から6ヶ月目でようやく達成
開業から5ヶ月、1日売上20万円が目標でした。決して高すぎる目標ではありません。大きなイベントなら十分に狙える数字です。
それでも届かない時期が続き、試行錯誤した結果、6ヶ月目で初めて1日20万円を達成できました。
タケ(13年オーナー)
達成できた理由を分解すると、次の5つに集約されます。
①PDCAサイクルを回す
PDCAとは以下の4ステップを繰り返すサイクルです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| Plan(計画) | 目標・オペレーション・人数構成を事前に決める |
| Do(実行) | 計画に沿って実行する |
| Check(評価) | 何が良くて何が悪かったかを評価する |
| Act(改善) | 次の出店に向けて具体的に改善する |
具体的なチェック内容(評価フェーズ):
- 目標は達成されたか?
- 店をスムーズに回せたか?
- スタッフの人数は適正だったか?
- 事前準備は十分だったか?
良かった点はそのまま継続し、悪かった点を改善します。
💡 PDCAは1回やるより繰り返すことに意味がある
1回やっただけでは効果を実感しにくいです。同じ現場に繰り返し出店して、毎回評価・改善を続けることで「このイベントならこのやり方」という再現性が生まれます。
②段取り8割・現場2割
現場でやる作業を減らすことが、売上を上げる近道です。
タケが改善した準備の例:
- 水の計量(現場でやっていた → 自宅で事前に寸胴に入れておく)
- マヨネーズを作る(現場でやっていた → 事前に仕込んでおく)
- オペレーションの確認(現場でバタバタ決めていた → 事前に役割を明確にする)
これらは現場に到着しなくてもできる作業です。
タケ(13年オーナー)
原則:現場でしかできないことだけを現場でやる。
準備を前日・当日出発前に終わらせることで、現場では調理と接客に専念できます。結果として単位時間あたりの販売数が増えます。
③シミュレーションを繰り返して改善する
現場の作業は単純な繰り返しです。その繰り返しをいかに効率化するかが売上に直結します。
水の作業の改善例:
| 改善前(3ステップ) | 改善後(1ステップ) |
|---|---|
| ①タンクのフタを開ける | 出発前に寸胴に直接入れておく |
| ②計量カップで量る | |
| ③寸胴に移す |
たった1分の差でも、忙しい現場では作業が止まる原因になります。
役割分担の明確化:
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| たこ焼きを焼く(1・2) | 熟練者 |
| 補助(生地を銅板に流す・詰め作業) | 補助者 |
| トッピング(ソース・マヨ・青のり・包装) | トッピング係 |
| レジ(注文受け・内容をトッピング係に伝達) | レジ係 |
注文伝達の改善:
注文内容を紙に書いてトッピング係に渡していましたが、磁石に予め書いておいて渡すだけに変えました。書く手間がなくなり、磁石は使い回せます。
💡 シミュレーションは出店後に紙に書き出して行う
「次の出店でどう改善するか」を頭の中だけで考えると抜け漏れが出ます。良かった点・悪かった点を書き出し、スタッフと共有することで改善の精度が上がります。
④人数構成を現場に合わせる
人数が多すぎると人件費が増え、少なすぎると回せずに機会損失が生じます。
平日の固定出店では少人数でも回せますが、大型イベントで売上20万円を狙う規模になると、1人が複数の役割を兼任するのは限界があります。
判断の目安:
イベントの規模(集客数・会場の広さ)と過去の販売実績から「ピーク時に何人前を何分で出す必要があるか」を逆算します。レジのデータがあれば、時間帯別の販売数から必要な人数が計算できます。
⚠️ 最初は正解の人数がわからなくて当然
開業当初は実績データがないため、人数構成は試行錯誤になります。毎回の出店後に「多すぎた・少なすぎた」を評価して、次回の人数に反映させることが大切です。
⑤レジを導入して時間帯を分析する
タケがレジスターを導入してから売上が上がりました。理由は「時間帯を分析するようになったから」です。
実際の時間帯別データ(ある出店日の例):
| 時間帯 | 件数 | 売上 |
|---|---|---|
| 11:00-12:00 | 4件 | 2,400円 |
| 12:00-13:00 | 25件 | 16,500円 |
| 13:00-14:00 | 28件 | 20,900円 |
| 14:00-15:00 | 21件 | 14,700円 |
| 15:00-16:00 | 14件 | 10,350円 |
| 16:00-17:00 | 23件 | 16,500円 |
| 17:00-18:00 | 36件 | 25,450円 |
| 18:00-19:00 | 49件 | 42,500円 |
| 19:00-20:00 | 28件 | 29,950円 |
| 20:00-21:00 | 11件 | 10,750円 |
| 合計 | 239件 | 190,000円 |
この日の合計売上は19万円。目標まであと1万円に迫っていました。
データから読み取れること:
- ピークは17:00〜20:00の3時間
- 18:00〜19:00の1時間で49件・42,500円(約70個/時間)
- 焼く人2人で16人前×4.3回/時間 = 約70個
- その日はたこ焼き台が1台分空いていた
データから出てきた改善案:
- 焼く人の1人が4人前ではなく8人前で焼けないか?
- ピーク前(16〜17時)に少し多めに焼いてストックしておく
- 発泡に少量ストックして冷めないうちに出す
タケ(13年オーナー)
5つのコツのまとめと実践順序
開業当初にすべてを同時にやろうとすると混乱します。優先順位をつけて一つずつ改善することをすすめます。
実践のすすめ方:
- まずレジを導入して現状のデータを取る
- データをもとにピーク時間・販売数を把握する
- 事前準備でできることをリストアップして現場から外す
- 役割分担を明確にしてシミュレーションする
- 人数構成をデータで検証して調整する
よくある質問(FAQ)
Q. PDCAを回すには何を記録すればいいですか?
最低限「目標売上・実際の売上・スタッフ人数・準備した内容・改善点」の5項目を書くだけで始められます。記録を細かくする必要はなく、次の出店で変えるべきことが1つ見つかれば十分です。
Q. レジがなくても時間帯分析はできますか?
手動で記録する方法もありますが、忙しい現場では難しいです。スマートフォンのレジアプリ(無料のものもあります)でも時間帯別のデータが取れます。ただし操作に慣れないと現場でミスが増えるため、まず平日の余裕のある現場で慣れてから大型イベントに導入することをすすめます。
Q. 1日20万円を狙えるイベントの規模感はどのくらいですか?
集客数2,000人以上の規模のイベントが一つの目安です。ただし商材・価格・人数構成によって変わります。1日20万円を達成するには、たこ焼き8個600円なら333人前(約2,664個)が必要な計算です。
Q. スタッフに年下・年上関係なくタメ口で指示するのは問題ありませんか?
タケは現場での伝達効率を優先してタメ口で指示しています。ただし事前にそのルールを共有しておくことが前提です。「現場では効率優先でタメ口になる」と最初に伝えておけば、スタッフとの関係性を壊さずに導入できます。現場ではサッカーの日本代表と同じで「誰が年上か」より「いかに無駄をなくすか」が大事です。
Q. 開業6ヶ月目以降も売上が伸び続けますか?
PDCAを回し続ければ伸びます。タケは開業3年目の時点でコンスタントに1日20万円を上げられるようになりました。最初の6ヶ月は試行錯誤の繰り返しですが、同じ現場に出続けることで「このイベントはこの設定で出れば安定する」という再現性が生まれます。
まとめ:効率化と分析が売上の天井を上げる
1日売上20万円を目指す5つのポイント
- ✅①PDCAサイクルを毎回の出店後に回して改善点を1つ見つける
- ✅②事前にできる準備はすべて現場外でやり、現場は調理と接客に集中する
- ✅③役割分担を明確にしてシミュレーションで動線の無駄を削る
- ✅④現場の規模に応じた人数構成を設定しデータで検証する
- ✅⑤レジで時間帯別データを取り、対策を立てて次の出店に活かす
売上が上がらない原因の多くは、準備不足とオペレーションの非効率にあります。
高価な道具や特別な商材ではなく、今の現場で「もっと効率よくできること」を1つずつ改善し続けることが、売上の天井を上げる唯一の方法です。
タケ(13年オーナー)


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