この記事で解決できる悩み
- 移動販売を開業した最初の3ヶ月はどのくらいの売上になるのか知りたい
- 開業初月は黒字になれるのか不安
- 雨の日に売上ゼロになると聞いて、実際どのくらい影響があるか知りたい
- 開業後の立ち上げ期に何を意識すべきか知りたい
たこ焼き移動販売13年目、最高月商500万円を達成したタケが、2014年の開業当初3ヶ月の売上をそのまま公開します。移動販売は「1年で辞める人が多い」と言われる業界で、最初の3ヶ月が最も大変な時期です。この数字を参考に、始めるかどうかの判断に役立ててください。 (→ 関連:たこ焼き屋を開業するときに必要な道具16個まとめ|13年プロが選ぶ基準と注意点)
💡 この記事でわかること
2014年7月の開業から3ヶ月分の月商・日別最高・日別最低・稼働日数の実数字と、それぞれの背景と教訓を解説します。美化せずに、悪い部分も含めてすべて公開します。
開業1ヶ月目(2014年7月)の売上
2014年7月14日に開業しました。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 月商 | 195,700円 |
| 日別最高売上 | 60,100円 |
| 日別最低売上 | 2,400円 |
| 稼働日数 | 6日 |
稼働6日の理由:仕事がなかった、営業もしていなかった
初月の稼働日数が6日になった理由は単純で、出店する場所がなかったからです。 (→ 関連:移動販売の開業4ヶ月目で売上80万円達成|初月比4倍になった3つの理由を実体験で解説)
正直に言うと、自分で営業していませんでした。どう営業すればいいかもわかっていませんでした。完全にナメていたと思います。
タケ(13年オーナー)
日別最低売上2,400円の中身
初出店での売上が2,400円でした。
この日は友人の職場にたこ焼きを持って行き、友人と友人の仕事仲間に買ってもらいました。提供価格は300円(宣伝も兼ねていたため)。8人前売れた計算です。
正直に言えば、これはほぼ赤字です。出店しないほうが経費がかからない状態でした。
知ってもらうことは大事ですが、毎日の出店では1日1日を黒字にする行動が必要です。この売上では生活できません。
日別最高売上60,100円の中身
登録していた移動販売車組合から電話が来て、盆踊りに出店することになりました。出店料は一切かかりませんでした。
💡 この売上を初月のスタンダードだと思わないこと
出店料なしの盆踊りという条件がそろったことで出た数字です。初月の段階でこの売上を毎回出せると思って計画を立てると、現実とのギャップで苦しくなります。最低売上の2,400円という数字のほうをリアルに頭に入れておいてください。
1ヶ月目の結論
移動販売の先輩に仕事をいただいたおかげで、初月から黒字スタートできました。ただし自分の力で稼いだ月商ではなく、環境に恵まれた結果です。
事前に出店先を探しておくことが、立ち上げ期の安定に直結します。
開業2ヶ月目の売上
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 月商 | 395,300円 |
| 日別最高売上 | 87,700円 |
| 日別最低売上 | 0円 |
| 稼働日数 | 8日(予定14日) |
日別最低売上0円の理由:雨でイベント中止
この月の最低売上は0円でした。雨によるイベント中止です。
予定では14日間出店する予定でしたが、台風と雨が重なり6日間が中止になりました。実稼働は8日です。
⚠️ 移動販売は雨で売上ゼロになることがある
雨で中止になるとわかっていても、慣れるまではかなりのダメージを受けます。6日間も出店できなければ月の売上が大きく落ちます。家庭を持っている人は特に、雨のリスクをリアルに計算した上で開業を検討してください。
2番目に悪い日の売上は9,000円でした。家族を養うには厳しい数字です。
日別最高売上87,700円の中身
この月も移動販売の先輩からいただいた案件でした。出店しただけで1日あたり3〜4万円をいただき、さらに現場での売上も全額持ち帰れるという条件でした。
タケ(13年オーナー)
2ヶ月目の結論
数字だけ見ると良く見えますが、環境に恵まれていた結果です。この月で学んだことは「雨の怖さ」です。
天候によって売上が0円になることは必ず想定しておく必要があります。移動販売を始めるかどうか迷っている方は、このリスクを前提に計算してください。
開業3ヶ月目の売上
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 月商 | 453,900円 |
| 日別最高売上 | 71,000円 |
| 日別最低売上 | 11,600円 |
| 稼働日数 | 14日 |
月商が6万円上がった理由:稼働日数UP
3ヶ月目で月商が約6万円上がりました。日別最高は2ヶ月目より下がっていますが、稼働日数が8日→14日に増えたことで月の合計が上がりました。
開業初期に意識すべきことは「稼働率を上げること」です。難しい戦略を考えるより、まず出店回数を増やすことが月商を上げる最速の方法です。
💡 最初はとにかく出店数を増やすことが最優先
完璧な出店先を探して出なかった日より、条件がそろわなくても出店した日のほうが積み上がります。最初の段階では出店回数を増やすことが収益と経験の両方を積む近道です。
3ヶ月の売上まとめ
| 月 | 月商 | 最高売上 | 最低売上 | 稼働日数 |
|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 195,700円 | 60,100円 | 2,400円 | 6日 |
| 2ヶ月目 | 395,300円 | 87,700円 | 0円 | 8日(予定14日) |
| 3ヶ月目 | 453,900円 | 71,000円 | 11,600円 | 14日 |
タケの場合は開業初月から先輩に仕事をいただけたため、特殊な事例です。
多くの人はこうはいきません。
最初の3ヶ月で意識してほしいことを3点にまとめます。
開業当初の3ヶ月間に意識すること3つ
①最初は売上が上がらないのが普通
初月から月商20万・30万出る保証はありません。仕事がなければ売上はゼロです。売上が出なくても「普通」と思って行動し続けることが重要です。
②雨で中止になる可能性を前提に計画する
移動販売は天候に左右される商売です。雨で中止になる日を月に数日計算に入れた上で、生活費を確保できるか確認してください。
タケ(13年オーナー)
③稼働率を上げてとにかく出店する
難しいことを考える前に、まず出店回数を増やしてください。出店しない日は売上もなく経験も積めません。条件の悪い現場でも出店した経験が、後の判断力につながります。
よくある質問(FAQ)
Q. 開業初月に黒字になれますか?
タケの場合は先輩から仕事をいただいて初月から黒字でしたが、これは特殊なケースです。最初の1〜3ヶ月は赤字や低い売上を覚悟した上で、生活費の確保と出店先の開拓に集中してください。開業資金とは別に、半年〜1年分の生活費を準備しておくことをすすめます。
Q. 最初の出店先はどうやって探せばいいですか?
移動販売組合への登録・イベント情報サイトへの応募・地域のイベント主催者への直接営業・同業者からの紹介などが主な方法です。開業前から動き始めておくことが、立ち上げ期の稼働日数を確保するために重要です。
Q. 雨の日はどうすれば売上が出せますか?
天候に左右されにくい出店先(屋根付きの施設・屋内イベント・工場・老人ホームなど)を確保することが根本的な対策です。雨の日を狙って屋内案件を優先して出店する仕組みを作ることで、天候による影響を小さくできます。
Q. 稼働日数を増やすためには何をすればいいですか?
出店先の数を増やすことが前提です。特に平日の固定出店先(工場・病院・商業施設など)を確保できれば、月の稼働日数が安定して増えます。最初は条件に関わらず声をかけられた現場には積極的に出店して、実績と経験を積むことをすすめます。
Q. 3ヶ月目に月商が上がった一番の要因は何ですか?
稼働日数が8日から14日に増えたことです。日別の最高売上は2ヶ月目より下がっていますが、出店回数が増えたことで月商が上がりました。最初の時期は「1日の売上を上げる」より「出店日数を増やす」ことのほうが月商への影響が大きいです。
まとめ:最初の3ヶ月で意識すべき3つのこと
開業当初3ヶ月の行動チェックリスト
- ✅①開業前から出店先を探し始める(開業後に探し始めると空白期間が生まれる)
- ✅②雨で中止になる日を月に複数日計算した上で生活費を確保する
- ✅③稼働率を上げてとにかく出店回数を増やす(完璧を求めず行動量を優先する)
- ✅④開業初月の売上数字は参考程度に見る(環境・タイミングで大きく変わる)
- ✅⑤売上が上がらない時期に辞めないこと(継続した人だけが成功できる)
移動販売の開業当初は誰でも苦しい時期があります。タケの場合は先輩に仕事をいただけた幸運な事例ですが、最低売上2,400円・雨で売上0円という経験は現実でした。
美化した数字ではなく、この数字をリアルに受け止めて、それでも始めると決めた人に移動販売で生き残ってほしいと思います。
タケ(13年オーナー)


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