たこ焼きの元祖「ラヂオ焼き」とは|発祥の店・会津屋で実食した13年プロが徹底解説

目次

この記事で解決できる悩み

  • たこ焼きはどこで、いつ生まれたのか知りたい
  • 「ラヂオ焼き」とは何か、たこ焼きとの違いを知りたい
  • 発祥の店・会津屋のメニューや店舗情報を知りたい

たこ焼き移動販売13年目、最高月商500万円を達成したタケが解説します。たこ焼きを生業にしているからこそ「たこ焼きの歴史と発祥」は自分のルーツのように大切にしています。実際に発祥の地・会津屋ナンバ店を訪れた実食レポを交えながら、ラヂオ焼きとたこ焼きの原点をお伝えします。 (→ 関連:たこ焼きの鉄板vs銅板|プロが13年使い続けた結論と選び方を徹底解説

💡 この記事でわかること

たこ焼きの発祥の地・発祥の店・誕生のきっかけ。「ラヂオ焼き」の意味と、たこ焼きとの違い。会津屋での実食レポと店舗情報。たこ焼きの年代別価格推移も一覧で紹介します。


たこ焼き発祥の地は大阪、発祥の店は「会津屋」

たこ焼きの発祥を一言で答えるなら、大阪・会津屋です。

昭和の初め頃、大阪市西成区今里に遠藤留吉さんという人物が会津屋を創業しました。遠藤さんは福島県・会津の出身で、「自分で値段をつけられる商売をしたい」という思いから小さな屋台を始めたと言われています。店名の「会津屋」は出身地の「会津」から取られています。

たこ焼きが生まれたのは昭和10年ごろのこと。ただ、会津屋の歴史をたどると、最初からタコが入っていたわけではありませんでした。


たこ焼きの元祖「ラヂオ焼き」とは

たこ焼きの元祖「ラヂオ焼き」とはの様子

会津屋が最初に販売していたのは「ラヂオ焼き」と呼ばれる食べ物でした。

💡 ラヂオ焼きとは

タコの代わりに牛すじとコンニャクを醤油ベースで甘辛く煮たものを生地に入れて焼いたもの。たこ焼きの「前身」にあたる食べ物で、昭和8年ごろに生まれたと言われています。

ラヂオ焼きは現在のたこ焼きとほぼ同じ見た目ですが、中の具材が牛すじとコンニャクという点が異なります。醤油ベースの甘辛い煮汁が生地に染み込み、たこ焼きとはまた別の旨味があります。

なぜ「ラヂオ」という名前なのか

「ラヂオ」とは現代でいう「ラジオ」のことです。当時(昭和初期)、ラジオはまだ高価でハイカラな最新機器でした。その「ハイカラさ」にあやかって「ラヂオ焼き」と名付けられたと言われています。

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タケ(13年オーナー)

「ラヂオ焼き」って聞いたとき、最初はたこ焼きの一種くらいにしか思ってなかった。でも実食してから、これはもう完全に別の食べ物だと気づいた。ファンが違うのも納得できる。

ラヂオ焼きからたこ焼きが生まれた瞬間

たこ焼きが誕生したきっかけは、お客さんの何気ない一言でした。

あるお客さんが「大阪は肉かいな、明石はタコ入れとるで」と言ったのです。

この言葉がヒントになり、牛すじとコンニャクの代わりにタコを入れてみた。それが昭和10年ごろのことです。こうして「ラヂオ焼き」から「たこ焼き」が生まれ、大阪の食文化として全国に広まっていきました。

たこ焼き誕生の流れ

  • 昭和8年ごろ:会津屋が「ラヂオ焼き」(牛すじ・コンニャク入り)を発売
  • 「明石はタコ入れとるで」というお客さんの一言がきっかけ
  • 昭和10年ごろ:タコを入れた「たこ焼き」が誕生・全国に広まる
  • 会津屋は今も「ラヂオ焼き」と「たこ焼き」の両方を販売している

たこ焼きと明石焼きの関係

ちなみに、お客さんの言葉に出てきた「明石」の食べ物は「明石焼き(玉子焼き)」のことです。兵庫県明石市の郷土料理で、鶏卵を多く使うため色が黄色く、出汁につけて食べるのが特徴。浮粉(小麦でんぷん)を使うためふんわり柔らかい食感です。たこ焼きと明石焼きは、同じルーツを共有しながら別々の進化を遂げた食べ物と言えます。


たこ焼きの年代別価格推移

会津屋が記録してきたたこ焼きの年代別価格を見ると、時代とともにどれほど変化してきたかが実感できます。

年代 価格
昭和10年 2個 1銭
昭和23年 2個 1円
昭和29年 8個 10円
昭和32年 6個 10円
昭和35年 12個 30円
昭和40年 8個 30円
昭和44年 12個 100円
昭和47年 8個 100円
昭和55年 7個 100円
昭和60年 5個 100円
昭和63年 4個 100円
平成2年 12個 400円
平成9年 12個 420円
平成10年 12個 400円

(出典:会津屋)

昭和10年に2個1銭だったたこ焼きが、昭和40年代に入ると8個100円のラインに。同じ「100円」でも、時代とともに個数が12個→8個→7個→5個→4個と減ってきているのが興味深いです。原材料費の上昇と物価の変化が如実に反映されています。

💡 現代のたこ焼き価格

平成10年以降もたこ焼きの価格は上昇を続け、現在は8個500〜800円前後が一般的になっています。タコや小麦粉など材料費の高騰が続く中、たこ焼きの価格設定は経営の重要なテーマになっています。


会津屋ナンバ店 実食レポ

会津屋ナンバ店 実食レポの様子

今回訪れたのは会津屋ナンバ店(なんばウォーク内)。地下鉄なんば駅から地下街を歩いてアクセスでき、比較的立ち寄りやすい店舗です。店内に小スペースがあり、焼き立てをゆっくり食べることができます。

メニューと注文

会津屋ナンバ店では、たこ焼き・ラヂオ焼き・ネギ入りたこ焼き・明石焼き・3種盛りなど複数のメニューがあります。食べ比べができる3種盛りは特におすすめです。

3種盛り(たこ焼き・ネギ入りたこ焼き・ラヂオ焼き)を注文しました。これで550円とリーズナブルです。

食べてみた感想

一口サイズの小ぶりなたこ焼きが12個。しっかり出汁が効いた生地なので、ソースをかけずにそのままでも十分美味しく食べられます。

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タケ(13年オーナー)

3種食べ比べて、ラヂオ焼きが圧倒的に美味かった。牛すじとコンニャクが甘辛の醤油ベースで煮てあって、その味が生地にじんわり染み込んでる。たこ焼きと比べて歯ごたえは落ちるけど、中トロのとろっと感と甘辛の風味が病みつきになる。別物だと思って食べてほしい。

ラヂオ焼きのファンは、ラヂオ焼きしか食べないというくらい固定ファンがついています。僕も自分のお店でラヂオ焼きを出すことがありますが、ラヂオ焼きファンとたこ焼きファンは確実に層が違うと感じています。

面白いのは、大阪の人でもラヂオ焼きを知らない人がほとんどだということ。お店の常連さんで大阪出身の方がいますが、ラヂオ焼きは知りませんでした。それほど、ラヂオ焼きは今や珍しい食べ物になっています。


会津屋の店舗情報

会津屋は大阪を中心に複数店舗を展開しています。

会津屋 店舗一覧

  • 会津屋 本店:大阪市西成区玉出西2-3-1(たこ焼き発祥の地)
  • なんばウォーク店:大阪市中央区難波5丁目(なんばウォーク3番街南通り)
  • 梅田店:大阪駅 桜橋口付近
  • 天保山店:天保山マーケットプレース内
  • ユニバーサル・シティーウォーク大阪店:此花区島屋 4F
  • ららぽーとEXPOCITY店:大阪府吹田市 3F
  • エビスタ西宮店:兵庫県西宮市田中町1-6
  • お台場店:東京都港区台場 デックス東京ビーチ4F
  • 粉カルト天下茶屋店:大阪市西成区岸里1-1-9

たこ焼きの発祥を感じたい方は、創業の地に最も近い本店(西成区玉出)を訪れるのがおすすめです。ラヂオ焼きを初めて食べる方は、アクセスしやすいなんばウォーク店から始めるとよいでしょう。


よくある質問(FAQ)

Q. ラヂオ焼きはたこ焼きとどう違いますか?

中の具材が違います。たこ焼きはタコが入りますが、ラヂオ焼きは牛すじとコンニャクを醤油ベースで甘辛く煮たものが入っています。見た目はほぼ同じですが、風味・食感・旨味の方向性がまったく異なる別の食べ物です。

⚠️ 「ラヂオ焼き=ソースなしのたこ焼き」は誤解

ラヂオ焼きを「ソースをかけないたこ焼き」と説明しているサイトがありますが、具材が根本的に違います。タコは入っておらず、牛すじとコンニャクが主役です。会津屋に行く前に「ソース有無の違い」だと思っていくと驚くことになります。

Q. 会津屋以外でラヂオ焼きは食べられますか?

会津屋以外でラヂオ焼きを提供している店は非常に少ないです。大阪でもラヂオ焼きを食べられる場所は限られており、会津屋が現在最も確実に食べられる場所です。

Q. たこ焼きが生まれたのは何年ですか?

昭和10年(1935年)ごろとされています。会津屋の遠藤留吉さんが、お客さんの「明石はタコ入れとるで」という言葉をヒントに、牛すじ・コンニャクをタコに変えたのが始まりです。

Q. 明石焼きとたこ焼きはどちらが先ですか?

明石焼き(玉子焼き)の方が古く、江戸時代後期にはすでに存在していたとされています。たこ焼きは昭和に入ってから誕生した食べ物で、明石焼きのタコ使いがヒントになっています。

Q. 会津屋の「3種盛り」は何が入っていますか?

たこ焼き・ネギ入りたこ焼き・ラヂオ焼きの3種類が入っています。初めて会津屋を訪れるなら、食べ比べができる3種盛りが最もおすすめです。


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まとめ:たこ焼きの歴史を知ると、より美味しく食べられる

この記事のまとめ

  • たこ焼きの発祥:大阪・会津屋(昭和10年ごろ)
  • 元祖は「ラヂオ焼き」(牛すじ・コンニャク入り・醤油ベース甘辛)で昭和8年ごろ生まれた
  • 「大阪は肉、明石はタコ入れとるで」のお客の言葉からたこ焼きが誕生
  • 会津屋の3種盛りはたこ焼き・ネギ入り・ラヂオ焼きが550円で食べ比べできる
  • ラヂオ焼きとたこ焼きはファン層が全く異なる別物
  • 会津屋は大阪を中心に複数店舗展開(本店は西成区玉出)

たこ焼きの歴史を知ってから食べると、一粒一粒の重みが違って感じられます。昭和10年にひとつの屋台から始まったたこ焼きが、今では日本全国で愛される食べ物になった。その原点がラヂオ焼きにあります。

まだラヂオ焼きを食べたことがない方はぜひ一度、会津屋で食べ比べてみてください。たこ焼きの歴史を口の中で体感できます。

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タケ(13年オーナー)

発祥の店に行くたびに「この一粒から始まったんだ」って気持ちになる。たこ焼き屋として13年やってきて、改めてこの食べ物の面白さを感じる場所だよ。

この記事を書いた人

たこ焼き屋オーナー。最高月商500万円を達成した経験から、「キッチンカー月商100万稼ぐ」をコンセプトに発信中。

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