こんなお悩み、ありませんか?
- ✔たこ焼きの原価計算のやり方がわからない
- ✔売れているのにお金が残らない理由を知りたい
- ✔原価率を何%に設定すべきか基準を知りたい
タケ(13年オーナー)
原価計算をしないと、売上が上がるほど手元のお金が減っていきます。
💡 この記事でわかること
- 原価の正しい出し方
- 適正な原価率の目安
- 実例付きの価格設定手順
たこ焼き移動販売13年目、最高月商500万円を達成したタケが解説します。実は開業当初、原価計算をまともにやらずにどんぶり勘定で運営していました。売上は出ているのに手元にお金が残らない、イベントに出ると赤字になる、従業員を雇ったら一気に苦しくなる――この記事はそのすべてを経験した上で、抜け出す方法を実践した人間が書いています。
たこ焼きの原価計算が「できていない」と起こること
⚠️ どんぶり勘定の末路
「なんとなく儲かってるからいいか」で済ませると、売上が上がるほど苦しくなる罠にはまります。実際に開業初期、売上が出ているのに毎月手元にお金が残らない状態が続きました。
原価計算ができていないと、次のことが全てあいまいになります。
- どの出店先が自分にとって利益が出るのか判断できない
- 価格を上げるべきタイミングがわからない
- 従業員を雇ったときの損益分岐点が見えない
- イベントの出店料が高すぎるかどうか判断できない
「なんとなくお金が残っている気がする」から始まって、売上が増えれば増えるほど経費も増え、手元に残るお金は変わらない――これがどんぶり勘定の典型的な末路です。
タケ(13年オーナー)
たこ焼きの原価計算:4ステップでできる
原価計算の流れは4ステップです。順番に進めれば、特別な知識がなくてもできます。
原価計算の4ステップ
- ✅材料を決める(使う具材を全て書き出す)
- ✅各材料の使用量を決める(1人前あたり何g使うか)
- ✅1人前あたりの仕入れ単価を計算する(1袋単価÷1袋数量×使用量)
- ✅全材料の単価を合計する(=商品原価)
ステップ1:材料を全て書き出す
まず、1人前のたこ焼きに使う材料を全て書き出します。「だいたいこんな感じ」ではなく、全材料を漏れなく洗い出すことが重要です。
よく使われる材料の例(大玉8個・1人前):
- たこ(タコ)
- 生地(薄力粉・水・卵)
- 天かす
- 紅しょうが
- ネギ
- たこ焼きソース
- マヨネーズ
- 青のり
- 容器・袋・輪ゴム(包材)
包材は原価として見落とされがちですが、積み重なると無視できない金額になります。必ず含めてください。
ステップ2:1人前あたりの使用量を決める
材料が決まったら、1人前(大玉8個分)あたりに使う量を決めます。最初はだいたいで構いませんが、実際に計測しながら精度を上げていきましょう。
ステップ3:1g単価から1人前単価を計算する
計算式はシンプルです。
💡 原価の計算式
1袋単価 ÷ 1袋の数量 = 1g単価 → 1g単価 × 使用量 = 1人前単価
たとえば天かすを1kg(1,000g)600円で仕入れ、1人前に5g使う場合:
600 ÷ 1,000 = 0.6円/g → 0.6 × 5 = 3円
ステップ4:全材料の単価を合計する
実際の計算例(大玉8個・1人前):
| 材料 | 1人前使用量 | 1袋単価 | 1袋数量 | 1人前原価 |
|---|---|---|---|---|
| たこ(タコ) | 8粒 | 2,000円 | 200粒 | 80円 |
| 生地(粉・卵・水込み) | 200g | 700円 | 1kg(約30人前) | 23円 |
| 天かす | 5g | 600円 | 1kg | 3円 |
| 紅しょうが | 2g | 500円 | 1kg | 1円 |
| ネギ | 2g | 200円 | 200g | 2円 |
| ソース | 20g | 800円 | 1kg | 16円 |
| マヨネーズ | 10g | 450円 | 1kg | 4.5円 |
| 青のり | 0.15g | 400円 | 200g | 0.3円 |
| 包材(容器・袋) | 1セット | 1,500円 | 100セット | 15円 |
| 合計 | 約145円 |
この例での商品原価は約145円です。
タケ(13年オーナー)
原価率の計算と適正な目安
原価が出たら、次は原価率を計算します。
💡 原価率の計算式
原価率 = 原価 ÷ 販売価格 × 100 例:原価145円、販売価格600円 → 145÷600×100 = 約24%
たこ焼きの適正原価率の目安
たこ焼きの移動販売で目指すべき原価率の目安は20〜25%です。
| 原価率 | 状態 | 判断 |
|---|---|---|
| 20%以下 | 低原価、利益率高め | 品質に注意。安すぎるとリピーター離れのリスク |
| 20〜25% | 理想的なバランス | たこ焼き移動販売の黄金ゾーン |
| 25〜30% | やや高め | 価格設定を見直すか、仕入れを改善 |
| 30%以上 | 高原価 | タコや材料にこだわりがある場合は許容できるが、他の経費削減が必須 |
現在の原価率は商品のクオリティと販売価格のバランスによって変わります。「原価率が高い=悪い」ではなく、それに見合った販売価格を設定できているかどうかが重要です。
販売価格の設定方法
原価が決まったら、次は販売価格を設定します。
販売価格の設定例(原価145円の場合):
| 販売価格 | 原価率 | 粗利益 |
|---|---|---|
| 500円 | 29% | 355円 |
| 550円 | 26.4% | 405円 |
| 600円 | 24.2% | 455円 |
| 650円 | 22.3% | 505円 |
ここで注意が必要なのは、粗利益 ≠ 手元に残るお金ということです。粗利益から出店料・交通費・人件費・光熱費などの経費が引かれて、最終的な利益になります。
⚠️ 価格設定を安くしすぎるNG
「安くすれば売れる」という考えで価格を下げると、売上が増えても利益が増えない状態になります。開業初期に500円で販売していて、計算し直したら出店料を引くとほぼ利益が出ていなかったことがありました。
原価だけ見ていると損する:全経費で考える
原価計算と同じくらい重要なのが、全経費を把握した損益計算です。
月次損益計算の流れ
- ✅売上を計算する(1日売上×営業日数)
- ✅原価を引く(売上×原価率)
- ✅固定費・変動費を引く(出店料・交通費・人件費・ガス代など)
- ✅最後に残ったものが営業利益
経費の種類
変動費(売上に連動して変わる):
- 原材料費(食材コスト)
- 包材費(容器・袋・割り箸)
- 光熱費(ガス代)
固定費(売上に関係なく毎月かかる):
- 車のローン・リース代
- 保険料(車両保険・PL保険)
- 仕込み場代
- 駐車場代
出店ごとにかかる費用:
- 出店料(売上の10〜30%が一般的)
- 交通費
- 人件費(アルバイト代)
タケ(13年オーナー)
出店先ごとの採算計算
同じ売上でも、出店先によって利益が全く変わります。原価計算と同様に、出店ごとの採算計算も必ず行いましょう。
イベント出店の採算例(売上10万円の場合):
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 売上 | 100,000円 |
| 原価(25%) | △25,000円 |
| 出店料(売上の20%) | △20,000円 |
| 人件費(2名・8時間) | △16,000円 |
| 交通費・ガス代 | △5,000円 |
| 利益 | 34,000円 |
出店料が30%のイベントだと利益は24,000円になります。同じ10万円の売上でも、出店料の差で利益が10,000円変わります。
💡 出店判断の基準
出店料が売上の25%以上になるイベントは、人件費や交通費を加えると赤字リスクが高まります。出店前に必ず採算計算をしてから判断しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 原価計算は毎月やり直す必要がありますか?
食材の仕入れ価格は季節や供給状況で変動するため、3〜6ヶ月に1回は見直すことをおすすめします。特にタコや卵など価格変動が大きい食材は注意が必要です。
Q. 原価率20%と25%では具体的にどれくらい違いますか?
1日売上5万円の場合、原価率20%なら原価1万円、25%なら1.25万円です。月25日営業なら月間の差額は6,250円になります。年間では7.5万円の差です。
Q. 包材費はどのくらい見ておけばいいですか?
容器・袋・割り箸のセットで1人前あたり15〜20円程度が目安です。まとめ買いで単価を下げることができます。原価計算に含め忘れる方が多いので注意してください。
Q. 販売価格を上げたいが、お客さんが離れないか不安です。
10〜50円程度の値上げであれば、品質を維持していれば大きな客離れにはなりにくいです。値上げの際は「材料費の高騰に伴い価格改定」などの理由を丁寧に伝えることで納得してもらいやすくなります。
Q. 原価計算シートはどこかで手に入りますか?
Excelやスプレッドシートで簡単に作成できます。材料名・1人前使用量・1袋単価・1袋数量・1人前単価の列を作り、1人前単価の合計が原価になるシンプルな構造で十分です。
🍳 このたこ焼き、”仕事”にしてみたくなったら
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まとめ:原価計算なしで儲けることはできない
この記事のまとめ
- ✅原価計算は4ステップ(材料→使用量→単価→合計)でできる
- ✅たこ焼き移動販売の適正原価率は20〜25%が目安
- ✅原価率だけでなく出店経費を含めた損益計算が必須
- ✅販売価格は原価をもとに設定し、定期的に見直す
- ✅包材・人件費・出店料を含めて初めて「本当の利益」が見える
売上が伸びているのに手元にお金が残らない、イベントに出るたびに疲弊する――その原因のほとんどは、原価と経費の把握不足にあります。
数字を把握することは経営の基本です。最初は面倒に感じても、一度しっかり計算してしまえばあとは定期的に更新するだけです。
タケ(13年オーナー)




