この記事で解決できる悩み
- 移動販売車をどこで作れば良いかわからない
- 製作費用の相場がわからない
- 製作で失敗した人の話を聞いておきたい
たこ焼き移動販売13年目、最高月商500万円を達成したタケが解説します。移動販売を始めるにあたって最初にぶつかる大きな壁のひとつが「移動販売車の製作」です。
実は僕自身が移動販売を始めた時に、移動販売車の製作で大失敗をしました。その失敗から学んだ5つの注意点を包み隠さずお伝えします。 (→ 関連:移動販売の発電機選び方と5つの注意点|たこ焼き屋13年プロが実体験で解説)
💡 この記事でわかること
移動販売車の製作で失敗しないための5つの注意点と、実際にあった失敗事例(業者・費用・期間)を解説します。これから移動販売車を作る方は必ず読んでください。
移動販売車の製作で失敗した実体験
まずタケ自身の失敗談をお伝えします。失敗の原因は「焦りと知識不足」でした。
移動販売を始めようと決めてから、とにかく早く車を手に入れたいという気持ちが先行しました。その焦りが判断を狂わせ、次々と問題が起きました。この記事を読んでいただければ、同じ失敗は防げます。
注意点①:費用が適正かどうかを必ず複数社で確認する
移動販売車の製作費用の「適正価格」は、普通の乗用車と違って相場がわかりにくいです。
タケが実際に受け取った見積もり:
| 業者 | 見積り金額 |
|---|---|
| 岐阜の業者 | 約250万円 |
| 神戸の業者 | 約340万円 |
神戸の業者の見積もりは340万円でしたが、岐阜の業者の金額を伝えて交渉したところ約90万円値下げしてもらいました。
タケ(13年オーナー)
対策:複数業者から見積もりを取る
最低3社以上に見積もりを依頼して比較することが必須です。また、信頼できる先輩業者や同業のコミュニティで「この金額は適正か」を聞ける環境を作ることが重要です。
⚠️ 「早く欲しい」という焦りが判断を狂わせる
最初は「早く開業したい」という気持ちが強く、判断が急になります。適正価格を知らないまま契約すると後で後悔します。焦らず複数の見積もりを比較してから決断してください。
注意点②:遠方の業者はおすすめしない
見積もり比較の結果、タケは最終的に神戸の業者に依頼しました。「早く仕上がる」と言われたからです。これが悪夢の始まりでした。
遠方業者の3つの問題:
問題①:進捗状況を確認できない
製作が始まると「どこまで進んでいるのか」が気になります。電話で確認しても「着実に進んでいますよ」という返事しか来ません。実際に確認しに行くことができないため、本当の進捗がわかりません。
タケの場合、当初「3ヶ月で完成」という約束でしたが、実際は半年かかりました。
タケ(13年オーナー)
問題②:引取に費用がかかる
完成した車を引き取りに行くだけで大きな出費になります。タケは神戸まで新幹線で引き取りに行き、それだけでもかなりの出費でした。
問題③:不具合が起きたとき対応が大変
購入から1週間も経たないうちに電源コードの不具合が発生しました。コードは1〜2日で届きましたが、以降も「近くにいれば修理に来てもらえるのに」という場面が続きました。
購入から2〜3年経つと、ガス管周辺の扉の開口部分も壊れてきました。「神戸まで持ってくるのは遠すぎる」ということになり、自分で修理するしかありませんでした。
💡 なるべく自宅から近い業者を選ぶ
業者を選ぶ際は「同じ予算・同じ品質なら近い方」が正解です。問題が起きたとき、遠い業者との取引は全てにおいて不利になります。
注意点③:契約書を細かく確認する
移動販売車の製作を依頼するときは必ず契約書を交わしますが、この内容を甘く見てはいけません。
タケが経験した失敗:
契約書を交わした際に「大丈夫」と思って細部まで確認しませんでした。後から問題が起きて契約書を見返すと、業者に有利な内容になっていた部分が見つかりました。
特に確認すべき点:
- 完成期限が明確に記載されているか(「○月○日まで」と書かれているか)
- 遅延した場合の対応が記載されているか
- 不具合発生時の保証内容
実際にあった曖昧な契約書の文言例:
「納車予定日に関しましては、車両入庫後に改めてご案内いたしますが、施工工程の都合上、1ヶ月程度遅くなることもございますので、ご了承ください」
このような「遅れて当然」の内容が書かれている場合は、交渉して期限を明確にしてもらうか、契約書を作り直してもらうことを求めてください。
⚠️ 口頭での約束を過信してはいけない
「3ヶ月でできます」という口約束は、契約書に明記されていなければ意味がありません。必ず文書に残してください。
注意点④:製作期間に余裕を持つ
移動販売業界は製作に時間がかかる傾向があります。製作期間に余裕を持った計画を立てることが重要です。
製作期間の目安:
- 早いところ:車取得から約2ヶ月(タケの2台目がこのケース)
- 標準的なケース:3〜6ヶ月
- 遅い場合:半年以上
タケの1台目は最終的に半年以上かかりました。2台目は2ヶ月程度で完成しました。業者と車のタイミングによって差があります。
タケ(13年オーナー)
計画の立て方:
- 開業したい時期から逆算して半年以上前に動き始める
- イベントや繁忙期に合わせて開業したい場合は特に早めに動く
- 「急いでほしい」と言うほど、業者ペースに振り回されやすくなる
注意点⑤:移動販売車が完成してから仕事をやめる
これが最も重要な注意点です。
タケは製作中に仕事をやめてしまいました。「3ヶ月で完成する予定」に合わせて退職したのですが、製作が半年かかったことで生活に支障が出ました。幸い別の仕事が見つかりましたが、あれは運が良かっただけです。
失敗から導いた鉄則:車が完成してから仕事をやめる
仕事をやめるタイミングの判断基準
- ✅移動販売車の完成日が確定してから退職を考える
- ✅「完成したら退職届を出す」くらいの慎重さがちょうど良い
- ✅副業として移動販売を始めて収入が安定してから専業移行を検討する方が安全
移動販売車の業者を選ぶポイント
失敗を踏まえた上で、業者を選ぶ際のポイントをまとめます。
1. 複数の業者に見積もりを依頼する
最低3社。できれば5社に依頼して比較します。金額だけでなく「どこまで対応してくれるか」の内容も確認します。
2. できる限り近い業者を選ぶ
同程度の品質・金額なら、自宅から近い業者を選ぶことが後々のメンテナンスのことを考えると正解です。
3. 実際に製作実績を確認する
過去にどんな車を作ったか、製作実績の写真や事例を見せてもらってください。信頼できる業者は実績を示せます。
4. 先輩業者に業者を紹介してもらう
移動販売のコミュニティや先輩業者から紹介してもらった業者は、ある程度信頼性が担保されています。ゼロから探すより紹介経路を辿る方がリスクが低いです。
よくある質問(FAQ)
Q. 移動販売車の製作費用の相場はどのくらいですか?
車種・設備・仕様によって大きく変わります。軽自動車に最小限の設備を取り付ける場合で50〜100万円程度、フルオーダーで本格的な設備を入れると200〜400万円以上になるケースもあります。複数社に見積もりを取って相場感を掴んでください。
Q. 製作業者に相談する前に準備しておくことはありますか?
「どんな商品を売るか」「どの程度の設備が必要か」「保健所の許可に必要な設備は何か」を事前に確認しておくと、見積もり依頼がスムーズになります。保健所への確認は業者選びと並行して進めておくことが重要です。
Q. 契約後に完成が遅れた場合はどうすればいいですか?
契約書に遅延に関する記載があればそれに従います。記載がない場合は、書面で「いつまでに完成させるか」を再確認することを求めます。口約束では動かない業者もいるため、文書による確認が重要です。
Q. 中古の移動販売車を購入する選択肢はありますか?
あります。初期費用を抑えられますが「前の持ち主がどんな使い方をしていたか」「設備の状態は問題ないか」を十分確認することが必要です。不具合を知らずに買うと修理費が発生します。
Q. 自分で移動販売車を改造・製作することはできますか?
技術があれば可能です。費用を大幅に抑えられます。ただし保健所の許可に必要な設備基準を満たしているかの確認が必要です。改造部分が保健所の基準を満たせない場合、営業許可が下りないことがあります。
まとめ:焦らず慎重に動くことが最大の節約
移動販売車製作の5つの注意点
- ✅①費用は複数業者から見積もりを取り適正価格を確認する(見積もり差が100万円近くになることもある)
- ✅②遠方の業者は避ける(進捗確認・引取費用・不具合時の対応が全て不利)
- ✅③契約書の期限・保証内容を細かく確認する(口約束ではなく文書で確認する)
- ✅④製作期間は余裕を持って計画する(最低半年かかると想定する)
- ✅⑤移動販売車が完成してから仕事をやめる(製作遅延で無収入になるリスクを回避する)
移動販売車の製作は開業の第一歩ですが、焦って動くと大きなロスが出ます。タケが経験した失敗を参考に、慎重に業者を選び、契約内容をしっかり確認してから動いてください。
タケ(13年オーナー)

