「キッチンカーで使うプロパンガスはどうやって手に入れたらいいのだろう」
「プロパンガスの取り扱いって何かよくわからないし怖い」
「プロパンガスの仕入れはできるだけコストを抑えたい」
僕は8年ほどたこ焼きの移動販売(キッチンカー)を経営しています。
と同時にプロパンガスもたこ焼き器で取り扱うので購入方法から取扱いの注意点を理解しています。
この「キッチンカーで失敗しないプロパンガスの購入方法から扱い方【注意点6つ】」の記事を読めばプロパンガスの理解が深まりあなたは事故を未然に防ぐことができます。
普段、業務用の機材を使うことは基本ないのでプロパンガスの購入方法、取扱い、注意点を理解していない方は少なくありません。
交通事故がわかりやすい例ですがどれだけ気をつけていても事故はおきます。
プロパンガスの事故も毎年起きています。
プロパンガスの事故はキッチンカーでは聞いたことはありませんが屋台で過去にガソリンの携行缶の事故が起きたのは有名な話です。
なので気の緩みから簡単に事故に繋がります。
この記事を読んで事故のないような営業に繋げてください。
キッチンカーで使うプロパンガスとは?
「そもそもプロパンガスって何?」
という方のためにプロパンガスを簡単に解説します。
まずプロパンガスはLPガスとも呼ばれておりLPガスの正式な呼び方は
「Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)」。
LPGと呼ばれているときもあります。
LPガスというものは気体燃料であるプロパンやブタンなどを液化したもの。
LPガス(液化石油ガス)は、ガスを常圧で冷却し気体から液体に変えたものになります。
液体にすることで体積が小さくなり持ち運びが便利。
プロパンガスと都市ガスはまったくの別物
さて、一般家庭で使われるガスは大きく分けて2種類あります。
- プロパンガス
- 都市ガス
の2つ。
都市ガスは固定の場所でのみしか使えないのでキッチンカーでは物理的に使用できません。
なのでキッチンカーでガスを使用するのならプロパンガスになります。
ガス機材として簡易的なカセットコンロなどもありますそれは後ほど解説します。
キッチンカー(移動販売車)のプロパンガス購入・充填方法
ここではキッチンカーのプロパンガスの探し方から購入方法・充填方法を解説していきます。
まずこれからプロパンガスを購入される際に「充填」という言葉をよく聞くことになります。
プロパンガスの探し方は3つ
プロパンガスを取り扱う業者を探す方法としては3つ。
- プロパンガス会社から探す
- 地域密着のプロパンガス業者を探す
- キッチンカー業者や自分の周りの人から紹介してもらう
1.ネットなどでプロパンガス会社を探す
まず1つ目はネットなどでプロパンガス会社を探す方法です。
探し方はいたって簡単で「プロパンガス業者 〇〇(地域名)」で検索するとプロパンガスの業者はたくさん出てきます。
またこちらからでも簡単にガス会社が探せます。
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2.地域密着の業者を探す
ぼくの場合はじめは住んでいる近くで地域密着型でやっているプロパンガス屋さんからガスを購入していました。
最初は売上もそんなに上げていなかったのでガスボンベも2本しか持っておらずガスボンベも購入する際、預けないといけなかったので非常に面倒でした。
基本地域密着型で営んでいるガス屋さんはその場所に充填所がないです。
なので自分→地域密着ガス屋さん→ガス会社という形でどこかにガスの充填を依頼しているはずです。
3.キッチンカー業者や自分の周りの人から紹介してもらう
ぼくが今お世話になっているプロパンガスの業者は友人の紹介でつながりました。
世の中以外にプロパンガスをあつかっている会社で働いている方は多いかもしれません。
以外にそういう横のつながりでプロパンガス屋さんとつながることは多いので周りに「プロパンガス屋さんって周りにいないですか?」って聞いてみるとよいです。
またキッチンカー業者の方とつながりあればその人たちに紹介していただくのも1つの方法です。
プロパンガスを充填する方法は2パターン
続いてプロパンガスを充填する方法を解説していきます。
充填方法は以下の2パターンです。
- プロパンガスを持参して充填所で充填してもらう
- プロパンガス会社にボンベを回収してもらい充填し配達してもらう
プロパンガスを持参して充填所で充填してもらう
自分で充填するのは時間効率悪すぎです。
ちなみにぼくはこのパターンです。
保有しているガスボンベを充填所にもっていきプロパンガスを充填してもらっています。
行くまでに時間も交通費もとられるので効率的ではないです。
正直いきかえりで1時間はかかるのでその時間は他の業務や出店する時間にあてたいところ・・・。
なので時間効率悪すぎるのでオススメしません。
プロパンガス会社にボンベを回収してもらい充填し配達してもらう
一方でプロパンガスを持ってきてくれるガス会社をえらぶことで時間効率がよくなります。
キッチンカーをはじめた頃は要領がつかめてないので時間効率悪いです。
出店以外にもやることは多く
- 仕入れ
- 仕込み
- 食材発注
- 売上管理
など、やることはさまざま、、、
「時間を効率をよくしたい」と考える方は業者にプロパンガスを配達してもらいましょう。
キッチンカー(移動販売車)で使用するプロパンガスの料金目安
ここまでプロパンガスの探し方、充填方法をおつたえしてきました。
これからはじめれる方はプロパンガスがいくらなのかわからないはず。
相場を知っておくことで購入価格を間違えないですむのでおぼえておいてください。
プロパンガスの料金は販売店によって大きく変わる
プロパンガスの料金は販売店で大きくことなります。
ぼくが開業当初さいしょにお世話になった販売店さんは8キロ3,000円でした。
そこから友人のプロパンガス会社に購入先をかえたのですがそこは8キロ2,300円です。
(10キロ税込3,300円)
販売店が違うだけでこれだけ変わります。
相場はその地域のキッチンカー業者に聞けばわかる
プロパンガスの相場を確認する方法としては「キッチンカー業者に聞く」が1番わかります。
実際にプロパンガスを使用している業者から聞くのがリアルな声なので1番参考になります。
もちろん開業当初はまわりの業者さんと関係性がまだ深くないはず。
その辺は聞き方には失礼のないように。
少し関係性がある人に関して
例
今、プロパンガスを3,000円で購入していますがこの相場は安いですか?高いですか?
ちょっとキッチンカーのプロパンガスの相場が分からなくて・・・
もしよろしければ教えてください。
みたいな形で聞いてみてください。
キッチンカーのプロパンガスをレンタルする方法
相場もわかったところでもう1つ理解しておきたいのがプロパンガスのレンタルに関すること。
相場がわかったたとしても
- プロパンガスを購入して充填するのか
- プロパンガスをレンタルして充填するのか
で料金もことなります。
レンタルしたほうが購入価格は高くなる傾向にありますが一概には言えません。
なぜなら販売店自体がもともと安くプロパンガスを提供していたらレンタルしても安い場合もあるからです。
また販売店によってはプロパンガスを購入しないと充填してくれないところやプロパンガスの充填はレンタルボンベのみでしか提供しないプロパンガス業者もいます。
プロパンガスをレンタルした時のメリット・デメリットもくわえてお伝えしておきます。
プロパンガスボンベをレンタルするメリット
- ボンベを購入しなくていい
- 定期的にボンベのメンテナンスをしなくていい
- 長期出店のためにボンベを確保できる
ガスボンベをレンタルするメリットとしては購入しなくてすむということです。
プロパンガスボンベを購入するのにだいたい1本15,000円はします。
それが10本となると150,000円けっこうな額です。
購入したプロパンガスボンベは定期的にメンテナンスをおこなわないといけないのでレンタルだとその手間がなくなります。
購入したボンベだと5年周期でメンテナンスをしないといけません。
※また最終的には処分するときがやってきますので定期的に購入しないといけない。
なので購入するとその都度費用もかかりメンテナンスしている間は使用できないなので不便といえます。
キッチンカーでは3日連続出店するときや長い場合だと2週間通しで出店というときがあります。
自分だと桜の時期に2週間出店するのですが自分が所有しているプロパンガスだけでまかなうことはできません。
なので一部レンタルしています。
プロパンガスボンベをレンタルするデメリット
- 基本料金は高めの設定
デメリットは料金設定が高めですが先ほどおつたえしたとおり販売店によってもともとの価格が低い場合もありますので場合によってはデメリットになりません。
抑えておきたいキッチンカーで使うプロパンガスの注意点
プロパンガスをこれから取り扱うものとしてこれだけは抑えておいてください。
事故してからでは遅いです。
注意するポイントは以下の6つ。
- プロパンガスは定期的にメンテナンス
- 定期的に耐圧検査をする
- プロパンガスに関連備品は劣化するので定期的に交換
- 火の元から最低2m離れた所に設置
- 移動時は倒れないようにつむ
- 消化器は必ず近くに置いておく
プロパンガスは定期的にメンテナンス
プロパンガスは定期的にメンテナンスがあるので注意してください。
ただ充填するときに担当の方が期限をみてから充填してくれるのでそこまで注意するポイントではありません。
ボンベを使用できる期間はあるということはおぼえておいてください。
定期的に耐圧検査をする
ガス漏れがないように定期的に耐圧検査をおこなってください。
最初プロパンガスを購入するときに耐圧検査をします。
ちなみに耐圧検査とはガス漏れがないよう確認するための検査です。
キッチンカーは機材を車に積んでいるため振動などで少なからず機材に負担をあたえます。
その影響で最初は大丈夫だったけど運転するたびにガス漏れの影響をあたえているかもしれません。
考えすぎかもしれませんが定期的に耐圧検査しておけば未然に事故をふせげるのでめんどくさがらず行うと安全です。
プロパンガスに関連の備品は劣化するので定期的に交換
プロパンガス関連の備品は劣化するので定期的に交換してください。
正直、調整器、消化器も期限がきれていてもつかえます。
ただ、消防法で決めれれているので期限内のものをつかうことがお店のオーナーとしての責務です。
ガスホースやガスをとめるクリップなども定期的に交換するべき備品ですが期限がもうけられているわけではありません。
ガス屋さんいわく、ガスホースは固くなっている状態はよくないですしクリップもつまみの部分が欠けたりよくするので予備ももっておいてください。
火の元から最低2m離れた所に設置
火の元(機材)から最低でも2m離れた所にプロパンガスは置くこと。
機材からすごく近いところにボンベをおいている方もたまにみますが絶対にやめてください。
事故の原因になりますし消防法からみてもNGです。
近くにおく人の心理を考えてみると「そのほうがラクだから」と思っているからではないでしょうか?
ただその手間をおしんだことにより事故になる確率はグンとあがります。
なので火の元から2mはなれたところにおきましょう。
移動時は倒れないようにつむ
ガスボンベは移動時に倒れないように積んでください。
ガスボンベを取り扱ううえで出店だけ気をつけるのではなく持ち運び時も危険です。
ガスボンベが横転したらとにかく危険なので横転しないように積むものやロープなどでくくりつけて横転しない工夫をしてください。
週末でたくさん荷物をのせているときは倒れないように詰めてのせれますがあまりモノをのせてないときは注意が必要です。
くくりつけておくためのロープは車にのせておいてください。
消化器は必ず近くに置いておく
消化器はガスボンベの近くにおいてください。
イベントによっては消防の人が見回りにくるのですが必ず「消化器はガスボンベの近く、外においてください」といわれます。
いつでも使用できるようにしておきましょう。
プロパンガスの価格を下げる方法
キッチンカーを開業してから「プロパンガスの価格を下げたい」と思うときがきます。
そこでどんな方法をしたらいいのか?をここでおつたえします。
既存の取引先に価格交渉
ある程度、販売店でプロパンガスを購入したら既存販売店にも価格交渉しやすくなります。
価格交渉するために大量にガスを仕入れないといけないとかはないです。
何年も販売店から購入していたら担当の方と関係性もできてくるのでいいにくいこともいいやすくなりますし継続しているだけで価格交渉する材料ができます。
それを元に自分は1本300円ほど安くしてもらいました。
ただ自分の場合は8キロボンベの方キロ単価があきらかに安かったんです。
10キロとの価格のバランスがおかしいとも指摘していて10キロの値段をさげてもらったという流れです。
ただ普通に継続しているだけで価格交渉できる材料にはなるのでぜひ担当の方に交渉してみてください。
相見積もり
既存の販売店で価格がさがらない場合は相見積もりしかないかなと。
自分はいまの販売店は2店目になります。
以前の時は8キロ3,000円もしていたので今とくらべると700円も高かったんです。
それで「高いなー」と思っていたので今の所と相見積もりしたらやすかったので切り替えたながれです。
自分は友人のつながりでしたが以外にさがすとプロパンガス会社ってけっこうあるのでネットでしらべて相見積もりしてみてください。
もう1台のフランチャイズ店は相見積もりして1,000円近くガス代さがっていたのでおどろきました。
最初の値段聞いたときはおどろきました。
10キロで4,000円こえていたので。
年間1本500,1000円変わるとけっこうな額になりますので常にプロパンガスの価格をさがることを頭にいれておいてください。
プロパンガスボンベを使用しないガス関連機材
プロパンガスボンベを使用しないけどガスを使うものとして代表例はカセットコンロです。
クレープ屋さんやちょっとした汁物で汁をあたためたりするときに使ったりします。
まとめ:プロパンガスの取扱いを理解して安全な営業を心がけよう!
さいごにまとめると
- プロパンガス会社から探す
- 地域密着のプロパンガス業者を探す
- キッチンカー業者や自分の周りの人から紹介してもらう
-
- プロパンガスを持参して充填所で充填してもらう
- プロパンガス会社にボンベを回収してもらい充填し配達してもらう
- プロパンガスは定期的にメンテナンス
- 定期的に耐圧検査をする
- プロパンガスに関連備品は劣化するので定期的に交換
- 火の元から最低2m離れた所に設置
- 移動時は倒れないようにつむ
- 消化器は必ず近くに置いておく
価格の下げ方は
- 既存店に価格交渉
- 相見積もり
です。
プロパンガスは事故につながったら大事ですし最悪の場合営業停止になります。
注意点もふまえて理解し健全な経営に繋がてください。
キッチンカー選びにはコツがあります。
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