- キッチンカー(移動販売)の車種の選び方と注意点
- キッチンカー(移動販売)の車種別のメリット・デメリット
- キッチンカー(移動販売)は種類が豊富だけどどんな車があるの?
僕は7年ほどたこ焼きのキッチンカー(移動販売車)を経営しています。
この「キッチンカー(移動販売車)のおすすめ車種を7種類紹介【店主にインタビュー】」の記事を読めばキッチンカー(移動販売)を車種別の良し悪しが理解できて購入する際も迷いなく選べるようになります。
キッチンカー(移動販売)選びに悩みを抱えてている方は多いですが本記事に書いてあることを理解し実践することで悩まなくなります。
この記事では実際に何年も活躍されているキッチンカー(移動販売)オーナーにインタビューした内容もまとめました。
移動販売(キッチンカー)の選び方を理解すれば、より満足がいくスタートが切れます。じっくり読んであなたに合うキッチンカーを見つけてください。
キッチンカー(移動販売車)おすすめの車種(軽バン)
キッチンカー(移動販売車)のおすすめ車種まず1台目は軽バン。
軽バンと言っても種類は様々で
- スズキエブリィ
- ダイハツハイゼットバン
- ダイハツミラウォークスルーバン
- 日産NT100クリッパーバン
- 三菱ミニキャブバン
などあります。
では軽バンはどんなメリット・デメリットがあるか実際に使用しているオーナーさんから聞いた話も含めてお伝えしていきます。
軽バンのオーナーにインタビュー
【オーナー紹介】
BARI’S CAFE(バリーズカフェ)オーナーのむらせさん
取り扱い商材はクレープ、ワッフル、かき氷、ドリンクなど。
主に週末をメインに愛知で活動。
現在は軽バン→ハイエースに乗り換え
軽バンを使ってみて実際どうですか?
メリット
可愛くてやはりシトロエン顔が魅力でした。それとお客様目線ですね。
デメリット
冷蔵庫がつめないくて、狭すぎる。
低予算、可愛さですよ。
車は中古で40万改造70万です。制作期間は1ヶ月。ナンバーは4ナンバーです。
軽バンのメリット
- 見た目がかわいい
- お客様目線で営業できる
- 低予算で初期費用を抑えられる
- 低維持費でお財布に優しい
- 中古車多数で探しやすい
- 高さ制限の出店場所もラクラク
バリーズカフェのオーナーが言うように見た目がかわいいです。
フロントの部分がカスタム使用のものも多いですしラッピングしてある車も多い印象。小型なのでカスタム費用も抑えれます。
ただ業者によっては高額請求してくるところもあるので注意が必要。
キッチンカーを営業する上で目線の高さは非常に大切。同じ目線だと威圧感もないですし、お客様も調理しているところが見えます。販売する側としてはコミュニケーションも取りやすいです。
調理しているところも見やすいのでより良いですよね。
開業する上で初期費用を抑えるのは大切なことで低予算であればあるほど利益を生む時間も短縮できます。
初期費用をかけすぎると回収するのが大変なのでできるだけ初期費用は抑えたいです。
あまり初期費用をかけたくないという方にはすごくおすすめですし自分でDIYをされたらより抑えれます。
中古車も多数あるので探しやすく低コスト。
また維持費も計算しておくことも重要で軽バンは維持費も安く抑えれるので運営するにはお財布に優しいです。
開業してからも軽バンは運営しやすく場所によっては高さ制限があり車両によっては入れないところもありますが軽バンの場合は入れないというところはまずないです。
軽バンのデメリット
- 車内が狭い
- 大きな機材をおけない
- 車内は1人が限界
- 売上を上げるのが困難
- 長時間だと腰痛注意
軽バンのキッチンカーは車内が狭いのが一番のデメリット。
冷蔵庫も小型のものなら置けますがある程度大きさがあるものはつめません。
業務を行うのは車内で1人が限界。なので効率が悪く商品を提供するスピードも落ちます。結果売上にも影響します。
また軽バンは高さがないタイプが多く長時間座りっぱなしで腰に悪く実際に腰を悪くする人が絶えません。ご注意を!
キッチンカー(移動販売車)おすすめ車種(ハイエース)
キッチンカー(移動販売車)おすすめ車種2台目はハイエース。
ハイエースのような1BOXカーは他にもキャラバンも含まれますが比較的ハイエースが多い印象です。
こちらも実際にハイエースを使用しているオーナーにメリット・デメリットを伺いました。
ハイエースのオーナーにインタビュー
【オーナー紹介】
boccheno(ぼっけーの)オーナーのわかおさん
取り扱い商材はピザ、かき氷、ドリンクなど。
主に愛知県の一宮を拠点に平日、週末に活動。
窯ピザのキッチンカーの先駆者
メディアにも多数出演あり。
ホントは開業当初クイックデリバリーで探していたんだけどクイックだと窯が見えなかった。色々探している中でたまたまハイエースを見つけた。
ハイエースは外からでも窯が見えるので選んだ。ただ当時は縦置きはなかった。
今ではイベントで端に停めているけど当時は車と車の間に停めることもあったから大変だった。
だから当時は少しでも窯を見せるように斜めに停めて見えるように工夫してた。
続いて
車両はいくらぐらいで購入しましたか?
またわかおさんの場合基本自分でDIYされたとのことですが改造費はどれぐらいだったか教えてください。またこだわりなど。
車両は165万で12万キロの車体で改造費は40、50万(釜は含まず)
車両の下に貼ってあるステンは自分でできないから貼ってもらってそれが10万ほど。
窯は200万ほど。
ボディーの塗装は自然の中でも相性が良い色を選択、もちろんツヤなし。
安く抑えられていますね。そして車両よりピザ窯の方が高いのは驚きです。ただお店の看板ですしこだわるのは大切ですよね。
ありがとうございました。
ハイエースのメリット
- 目線が低い
- 作業スペースが広め
- 運転席に3人乗れる
- 運転しやすい
- オートマ
- エアコンが聞く
- 車両が低い
軽バンと同様に目線が低い車両になるためお客様と目線が一緒になります。
軽バンと比べ作業スペースが広いので車両の中には1人〜3人で作業できます。(商材や作業スペースにより増減)
トラックと比べ普通車両と変わらないので運転はしやすいです。運転席もベンチシートにできるため運転席に3人まで乗れます。現場に向かうのはラクですね。中には駅から離れているところもあるので。
キッチンカーは季節の影響を受けやすいので運転席でエアコンが聞く聞かないかは想像以上に重要な必須項目。
ハイエースのデメリット
- 正面の面積が軽より狭い(後ろ開きに限る。)
- 開口が狭い。
- ハイルーフでないと立って作業しづらい。
愛知で見るピザ窯のキッチンカーは後ろ扉で窯を見せるスタイルが多いので正面の面積が狭いので広く見せる工夫は必要です。売上を上げるためには開口が広いのは大切な要素です。
ハイエースを選ぶ上で注意しておかなければいけない要素としてはハイルーフなのかどうか?ハイルーフではないハイエースは立って作業する車両としては適さないので立って作業したいということであればハイルーフのハイエースを選んでください。
座って作業するのでもハイルーフのがおすすめで車両の中での移動を考えた時に動きやすいです。
キッチンカー(移動販売)おすすめ車種(クイックデリバリー)
まだまだ人気の「クイックデリバリー」最近は車両の数は減りましたが一世代前は皆クイックを探し求めていました。
クイックデリバリーのオーナーにインタビュー
日本の心(にほんのこころ)オーナーのつげさん
取り扱い商材は肉巻きおにぎり、唐揚げ、ステーキ丼など。
主に愛知県で週末に活動。
メディアにも多数出演あり。
よろしくお願いします。
つげさんはなぜクイックデリバリーを選んだんですか?
キッチンカーを開業して10年目になりますが当時の車では主流でした。また小さい車は嫌でした。見た目もよく大きくて目立つので。
ただ当時はイベントあるの?っていう時代だった。
たしかに10年前とかイベント少なそうですね。昔からキッチンカーを経営されている方はホント苦労の度合いが違うので尊敬します。
車を使用していてメリット・デメリットはどのように感じますか?
メリットは大きいことでデメリットは正直感じたことはなく大型イベントで50万以上売るとなると大きさが足りないと感じることもありました。
クイックデリバリーは長年主流だっただけあって使いやすさとしていいんですね。
4年後にもう1台キッチンカーを購入しましたが使いやすさもあって2台目もクイックデリバリーにしました。
また自分の場合2業態するのにクイックデリバリーで車をそろえれば同じ大きさなのでタペストリーもそのまま使い回せたし手間はなかったです。
たしかに車種が違うとそれぞれのタペストリーなど販促物を改めて作らないといけないので手間ですね。その分車種を一緒にしていればラク。
自分も2台稼働させていた時ありますがタペストリーの大きさが大きく異なっていたので手間でした。
10年やってきましたが不便さはありません。
ありがとうございました。
ちなみに今回車両の金額は忘れてしまったとのことでした。2台目の改造費は50万〜70万で販売口を開口するのに35万だったとのことです。制作期間は2ヶ月ほど。
大体のオーナーさんは2台目は安く抑えられている傾向です。
クイックデリバリーのメリット
- 大きい
- 作業スペースが広い
- 大きなイベントでも売上をあげれる。
- 運転時の視野が広い
大きくて、作業スペースが広い車種は需要が高いです。売上を上げれる車は大きい車か小さい車どちらがいいかと聞かれれば間違いなく「大きい車」と答えます。
小さい車だと食材はそんなに詰めません。
一方で大きい車だと食材をある程度詰めます。
大きなイベントにも対応できるので先々大きなイベントも出ることを予定している方は大きい車を選ぶことはマストです。
クイックデリバリーのデメリット
- 車両の値段が高い
- 目線が高い
- ミッションなので運転になれが必要。
- AT限定では運転ができない。
クイックデリバリーは購入価格が他と比べて高めです。なので同様に初期コストが上がってしまいます。
車は大きい分高さが出てしまいお客様を見下ろす形になってしまいます。
またクイックデリバリーはミッションなので運転になれが必要ですしミッションの免許がなければ乗れませんので購入の際はご注意を。
キッチンカー(移動販売)おすすめ車種(1.5トントラック)
キッチンカー業界の最近の主流は1.5トンのトラックです。
ぼくも実際に所有しているのですが使い勝手は抜群。
種類も様々で
- いすゞ/エルフ
- マツダ/タイタン
- トヨタ/トヨエース、ダイナ
- 三菱ふそう/キャンター
があります。
台数も多く手に入れやすく価格もこの大きさにしてはそこまで高くないです。ただ最近価格が徐々に高騰してきている印象。今最も台数が多く人気なタイプと言えます。
今回は他の1.5トントラックを所有しているオーナーさんにインタビューしました。
1.5トントラックのオーナーにインタビュー
Redgaur(レッドガウル)オーナーのふじいさん
取り扱い商材は炙り牛たたき丼、赤身牛寿司、唐揚げ、ステーキ丼など。
主に愛知県で平日はランチ週末はイベントを中心に活動。
よろしくお願いします。
ふうじさんは何台か1.5トントラックでキッチンカーを作っていましたが以前はクイックデリバリーでしたがどういった理由で車を変えようと思ったんですか?
まずキッチンカー業界でも車の流行りとかあるじゃないですか。今クイックデリバリーを選択する人は逆にめずらしいのではないですか?
あとは車を仕入れる金額ですね。今では総額100万以下で作るのは無理だと思いますが最近車が高騰してきているじゃないですか。当時自分が作った時は価格も安く周りの協力もあって100万以下で作りました。
たしかに今1.5トントラックキッチンカーを100万以下で制作するのは難しいですね。というか無理に等しいです。ホント人気ですもんね。
使い勝手もクイックデリバリーより作業スペースも広いですし車自体四角いので使いやすいです。
クイックデリバリーの時は苦労しましたよ。ミッションだったのでギヤが入らなくなって走らなくなる不具合がおきました。
クイックデリバリー大変でしたね。聞いている感じ1.5トントラックはメリット多そうですがデメリットとかありますか?
慣れてくるとキッチンカーが小さく感じます。イベント出店して売上をあげようと思うと狭いです。もちろん出店時間も関係してきますけど。
ふじいさんどんなイベントでも売上高いですもんね。
同じ1.5トントラックを使っているオーナーとしてすごいと思います。
ありがとうございました。
1.5tトラックのメリット
- 今一番流行っている車種
- 作業スペースが広くて使いやすい
- 四角ので使いやすい。
- オートマなら運転がラク
1.5トントラックは何度も言うように今一番流行っている車種です。種類が豊富で球数があるのも理由の一つですが何より使いやすい。
丁度いい大きさなんですよ。大きすぎても入れない現場とかも出てきますし、小さすぎても作業がしずらい。それなりに作業スペースが広く使いです。
またオートマ車両も豊富なので運転もラクです。女性だと免許がオートマ限定も多いかと思うのでおすすめ。
1.5tトラックのデメリット
- 大きいイベントだと小さく感じる
- 最近価格が高騰気味
- ある程度高さがあるので入れない現場もある。
- 現場によっては車の大きさでかいと感じる
デメリットに関しては自分も使っていて思うことですが大きな現場で売上をあげようと思うと小さいと感じます。
これは売上をあげようと思うほど感じることです。
1.5トントラックは使い勝手がいいので最近人気すぎて価格が高騰中。
ですので一世代前人気だったクイックデリバリーぐらいの値段にならないことを懸念しています。
とにかく一番多業種に対応できる車だと言えます。
キッチンカー(移動販売)おすすめ車種(ダッジ)
ダッジのオーナーにインタビュー
Tommy’s(トミーズブリトー)オーナーのせんがさん
取り扱い商材はブリトー、かき氷など。
主に愛知県のパチンコ屋さんに週末出店。イベントにも出店あり。平日は車屋さん。
よろしくお願いします。せんがさんはなぜダッジバンを選んだんですか?
アメリカの雰囲気を出したかった。
たしかに日本車と比べて圧倒的にかっこいいですよね。
雰囲気ありすぎます。
ダッジバンを使用している中でメリットやデメリットはどんなことが上げられますか?
メリットは
雰囲気最高。
デメリットは維持費、キッチンの使い勝手かな。
自分もダッジバンのようなかっこいい車で営業したいですがたこ焼き屋では車高低いので営業難しいですし腰やられそうですね。
続いて車両の購入費用はどれぐらいですか?またナンバーなどは?
車両は20万、整備、架装費80万。架装はDIYです。8ナンバー。
車両費の価格にびっくりしました。
クルマはたまたま友達の車屋さんが倉庫がわりに使ってたヤツ。
なるほど。通りで安いわけですね。
制作期間はどれぐらいですか?
制作期間は1年弱。
けっこう長期間ですね。ただ他の仕事がある中でDIYするのってなかなか時間もかかりそう。
色々お聞かせ頂きありがとうございました。
ダッジのメリット
- 雰囲気が最高
- 車高が低い
- アメ車のイベントに出れる
雰囲気がよかったり、アメ車ということでイベントに呼ばれたりするのでかっこよさを追求することは非常に大切。車が営業してくれているようなものです。
なので自分の取り扱う商材にもよりますがアメリカンを感じるようなハンバーガーやホットドッグそれこそブリトーなどを扱う場合はアメ車を選ぶ価値はすごくあります。
またアメ車やハンバーガーのイベントはよく見ます。
その中でアメ車でもトラックで行くのはナンセンス。
むしろ呼ばれなかったり出店できない可能性すらあります。
ダッジのデメリット
- 維持費がかかる
- キッチンの使い勝手が悪い
- 腰を悪くする
- 開口がせまい
- 左ハンドル
アメ車のキッチンカーはアメ車の乗用車と同じように維持費がかかります。
燃費も悪ければよく故障するので直す費用も考えると何をしているのかわからなくなるかもしれません。
ダッチは軽バンとかと比べればスペースは広いですが車高が低いため動きにくさもあってキッチンの使い勝手も悪いです。
また車高が低いことから基本座って作業することが多いので腰を悪くしている方も多い印象です。
なのでお客さんが来ていない時はなるべく外に出たりして座りっぱなしの状態を避けましょう。
色んなダッジバンを見てくましたが開口がせまいです。
なのでお客さんからみて料理しているところが見づらいので工夫が必要だといえます。
運転は車高が低い分運転しやすいかもしれませんが左ハンドルなので慣れが必要です。
キッチンカー(移動販売)おすすめ車種(グラマン)
グラマンのオーナーにインタビュー
K’sPit(けーずぴっと)オーナーのおおむらさん
取り扱い商材はハンバーガー、ポテト、オニオンリング、ソフトクリームなど。
主に愛知県で活動。他県のイベントも積極的に出店。
割合としてはアメリカンのイベントが多い
メディアにも多数出演あり。
愛知県半田市にも店舗を構えている。
よろしくお願いします。
おおむらさんなぜグラマンを選んだんですか?
アメリカのロサンゼルスに3ヶ月ほど行った時に向こうのキッチンカーはグラマンがスタンダードだったし文化。
グラマンは本物のアメリカンだね。また宣伝になる。
たしかにグラマンのインパクトは宣伝になりますし、ネットでアメリカのキッチンカーを調べるとグラマンばかりでした。
しかし車両自体は少ないので希少価値あるので高そうですね。購入費用はいくらぐらいですか?
ベースは300万、乗り出しは500〜600万で8ナンバー。
中は自分で制作して外との制作を期間を合わせたら半年かけて作った。
600万!もはや資金力が違う。全体的に初期費用を抑えいる中とことんお金をかけて作り込んでいますよね。グラマンの場合修理費用が凄まじくかかると思いますが。
今まで色んなキッチンカーを見てきましたが一番完成されていると思います。
最初購入されたのがグラマンですか?
最初購入したのはトレーラーで3年後にグラマン。
おおむらさんがはじめて出店したのはどんなイベントですか?
スーパーウィークエンドというアメリカンのイベント。
そういえばキッチンカーを始めた当初、Fさんからイベントに誘ってもらった時に30万ぐらい持ってきてって言われてたんだけどそんな売れるのか?と半信半疑で実際に行ってみたら両日12時半で売り切れてしまった。
そこから今みたいにたくさん持って行くようになった。
おおむらさんでもそんな苦い経験されたことあるんですね。
みんなが通る道なんですね。
貴重なお話ありがとうございました。
グラマンのメリット
- アメリカンの象徴
- 車が大きい
- グラマンだとイベントに呼ばれる
- 車内が広い
- 宣伝カーになる
- 洋食との相性バツグン
グラマンはキッチンカー業界の中で憧れの車種と言えます。
とにかくかっこよさが段違いで際立ちます。
アメ車というだけあって車自体も大きくそれに比例して作業スペースも広い。
これだけかっこいい車なのでイベントにも呼ばれやすいですし選ばれやすいかと。
もちろん作る料理が美味いのは大前提ですが。
グラマンとハンバーガーやホットドッグなどの洋食は相性バツグンなのでグラマンを購入されるなら間違いなく車にあった商材をやるのがおすすめ。
グラマンのデメリット
- よく故障する
- 維持費がかかる
- 左ハンドルで運転しづらい
- 車がでかすぎて入れない会場がある
かっこいいキッチンカーを手に入れる代償として非常に故障が多い車です。
人によってはもう1台買えたというぐらい修理代がかかると聞きます。
なので購入されるなら故障することを前提で購入してください。
でないと買ったはいいけどぜんぜん利益が残らない可能性があります。
あとグラマンは車体サイズがとてつもなくでかいのでイベントによっては入れない場合もぜんぜんありますのでこじんまり営業する車には不向きです。
ご注意を。
キッチンカー(移動販売)おすすめ車種(牽引車)
牽引車は自走型のキッチンカーと比べて独自なタイプ。
自分も開業する前にキッチンカーをお借りして使用していましたが大変でした。
今は使用していないので今回は実際に何年も牽引車でキッチンカーを運営しているオーナーにインタビューしました。
牽引車のオーナーにインタビュー
Higher Works(ハイヤーワークス)オーナーの岩瀬(いわせ)さん
取り扱い商材は揚げピザ。
主に愛知県で週末に活動。各イベントにも多数出店。
岩瀬さんよろしくお願いします。
牽引車について色々教えてください。
まず、なぜ数ある中から牽引車を選んだんですか?
見た目です。
見た目大事ですよね。岩瀬さんの牽引車は雰囲気ありますしかっこいい。
次に牽引車を使う上でのメリット・デメリットを教えてください。
メリットは
- 車高が低いのでお客さんとの距離が近い。
- 連続出店で留置が可能な現場は行き来が楽。
- 忘れ物があっても被牽引車があると買いに行くor取りにいける
デメリットは
- 運転に慣れが必要
- トレーレーの種類によっては別途牽引免許が必要
- 被牽引車の駐車場の代金が別途必要な場合がある
- 有料道路代金がワンランクUP
こんなところです。
たくさんありがとうございます。自分も開業前は使っていたので懐かしく思います。
大変なことばかりでしたけど。
走行中にトレーラーがはずれなかったのでホントよかったです。
あと購入費用はどれぐらいですか?
車両そのものは約170万で改造はその都度DIY&外注を繰り返してきたので不明。
ナンバーは1ナンバーです。
岩瀬さんは身近なキッチンカーオーナーの中で会うたびに一番外装が変わっていて「カッコイイ」を求めている印象です。
色々お聞かせ頂きありがとうございました。
メリット
- 車高が低いのでお客さんとの距離が近い
- 連続出店イベントで留め置きできたら楽
- 忘れ物した時に乗用車で対応できる
- 乗用車も楽しめる
- 地上から低いので車から落ちたりしない
- 乗用車にスタッフを何人か載せれる
- 乗用車に牽引車にならない荷物を載せれる
デメリット
- 運転に慣れが必要
- トレーレーの種類によっては別途牽引免許が必要
- 被牽引車の駐車場の代金が別途必要な場合がある
- 有料道路代金がワンランクUP
- ヒッチメンバーが外れる可能性がある
- 運転時は現場まで時間がかかる
- 家に置くスペースを2台分確保しないといけない
キッチンカー種類豊富。車種を選ぶ上での注意点【最重要】
ここからは自分にあった車種を選ぶ上での注意点をお伝えします。
注意するポイントとしては5つ
- まずは保健所に連絡
- 初期費用をかけすぎない
- 商材に合わせて車を選ぶ
- どう運営するのかで選び方が変わる
- 目標売上によって選ぶ車は異なる。
まず保健所に連絡
まず保健所に連絡して自分がやりたいと思っている商材がその県で提供可能なのかを確認すること。
提供可能であれば提供するためのキッチンカーの施設基準はどういった内容なのか?を確認してください。
商材によってはキッチンカーの中で完結できない商材かもしれないので車以外のところに改めて仕込み場を設けなければいけないかもしれません。
なのでまずは保健所にご確認を。
補足
実例として身近でソフトクリームのキッチンカーを運営していた方が愛知では営業許可を取れたけど岐阜では取れなかったという話があります。
なので必ずしも自分が活動予定地域で自分がやりたいと思っている商材をできるとは限りません。
初期費用をかけすぎない
「お金をかけてかっこいい車を作れば売れるのか」といえば
答えはNOです。
必ずしもお金をかけた車だからといって売れるわけではありません。
商売を始めるのなら
できるだけ早く初期費用を回収したいところ。
ただそれぞれ資金力も違うのではじめにいい車を作るのは絶対間違えているとも言えません。
前述でK’sPitさんもグラマンに500万ほどかけていますが最初はトレーラーで200万ほどで初めています。
まず初期投資分を回収してある程度見込めたらさらにかっこいい車を作るのが王道です。
オススメ記事:【キッチンカーの経費を解説】維持費を見直してシンプルに儲けるコツ
商材に合わせて車を選ぶ
ぼっけーのさんのピザやK’s Pitさんのハンバーガーなど商材によって車を選ぶのも重要です。
車選びでそのお店の雰囲気はガラっと変わります。
仮にぼっけーのさんは普段ハイエースで営業していますが最初探していたクイックデリバリーとしましょう。
お店の雰囲気はガラっと変わっていたと思いますしピザ窯が見えなかったらどういう印象だったんだろうと考えます。
K’s Pitさんにも同じことが言えますがアメ車にこだわって車選びをされていますがこれが軽バン、ハイエース、クイックデリバリーなどで運営していたらまたガラった印象は変わりますし、オーナーのこだわりも伝わり方も変わると考えます。
それぐらい商材に対しての車選びって大切です。もちろん見せ方にもよりますが。
オススメ記事:キッチンカーにおける原価率とは?失敗しないための商品作り【これで完璧】
どこでどう出店するのかでキッチンカーの選び方は変わる
まずキッチンカーをはじめる上でいつどこでどう出店するのかを決めるのは非常に大切なことです。
- 週末だけ出店するのか?平日と週末両方出店するのか?
- 首都圏なのか?地方なのか?
- イベントに出店するのか?軒先出店だけなのか?
上記の条件が決まっていれば大分キッチンカーも選びやすいです。
あなたはどう出店されますか?
「キッチンカーは車が大きい」と売れるというのはよく聞く話ですがみんながみんな大きくすればいいとも限りません。
大きいキッチンカーはイベント向きで狭いスペースでランチ営業する車には適していません。首都圏ならなおさらです。
なのでいつどこでどう出店するのかを決めてください。
また決めたら実際に出店したいと思う場所に足を運んで見るのもオススメです。
自分が購入したいと思うキッチンカーが停めれるのか?組合にお世話になろうとしている方は組合に一度相談されるのも良いです。
目標売上によって選ぶ車は異なる。
1日5万でいいのか?、20万なのか?、50万なのか?100万なのか?
あなたは1日どれぐらい稼ぎたいですか?また月にどれぐらい稼げば目標を達成できますか?
「私は土日関係なく1日5万ぐらい稼げればいいです」という目標ならそんな大きな車でなくても目標達成はできます。
ただ
「私は1日50万、100万稼ぎたい」という目標だと話は別。
間違いなく軽バンでは達成できないです。
もちろん商材によりますが小さな車だと作業効率落ちるのでおすすめしません。
売上を上げるのならもちろん大きい車が有利です。逆に小さい車は不利。
ただ一概に売上を上げたいから大きくすればいいものでもありません。
大きすぎて出店できない出店場所もけっこうありますので。
わたしがおすすめの車は1.5tトラック
そー言われてもなかなか難しい
ではどんなキッチンカーを選んだらいいのか?無難なキッチンカーは?
結論「1.5tトラック」です。
もちろん商材や出店現場、自分の予算にもよりますが1.5tトラックは非常にバランスが取れたキッチンカーです。
- 大きすぎず小さすぎない
- 作業スペースがそれなりに広い
- 売上も上げれる。
といった理由からです。
実際に自分も使用しているキッチンカーなのですが50万以上この車で売上を上げたこともあります。
まとめ:自分にあったキッチンカーを見つけよう
キッチンカーをはじめる上でキッチンカー選びはすごく大切です。
おさらいですがどう選べばいいのか?
- まずは保健所に連絡
- 初期費用をかけすぎない
- 商材に合わせて車を選ぶ
- どう運営するのかで選び方が変わる
- 目標売上によって選ぶ車は異なる。
皆さんにあったキッチンカーが見つかることを願っています。
キッチンカー業界ではどんなメニューが売れ筋なのか
関連記事:移動販売・キッチンカー、人気メニューの売れ筋ランキング10
キッチンカーを始めるにはまずは副業をおすすめしたい
関連記事:移動販売で副業をはじめたい人が知っておくべき8つの注意点【参考にしたい】
【お知らせ】僕が移動販売で月商500万円を稼ぐまでにやったことをnoteでまとめました!
内申10点だったぼくが17日間で500万を稼ぎ出す移動販売のたこ焼き屋になるまでの経緯と本当は教えたくない合理的な戦略。