- エルフ1.5tトラックのキッチンカーの車検のとり方
- キッチンカーで8ナンバーを取得する方法
- 8ナンバーのキッチンカーのメリット・デメリット
僕は8年ほどたこ焼きの移動販売(キッチンカー)を経営しています。
この「エルフ1.5tトラックのキッチンカーで8ナンバー車検を通す方法【実例】」の記事を読めばエルフ1.5tトラックでどのようにしたら8ナンバーで車検を通したかがわかります。
車検の悩みを抱えてている方は多いですが本記事に書いてあることを理解し実践することで解決します。
実際自分が陸運局に車を持って行ったわけではないですが8ナンバーを取得するために
どんなことを準備しないといけないか明確になりました。
8ナンバー取得して車検が2年になると経費も浮きますしラクです。
今回はいつも車検をお願いしている車屋さんにキッチンカーの8ナンバー車検を依頼しました。
車屋さんは加工業者さんではないですしはじめてのことだったので色々と準備が大変だったと思います。
陸運局に8ナンバー車検で必要となる構造条件を確認して頂き、条件に合うよう+α改造し車検に望みました。
キッチンカーで8ナンバー車検するための構造条件とは?
まずキッチンカーを8ナンバー車検で通すために以下の条件を必ず守らないといけません。
- 機材をすべて固定
- 照明の設置
- シンク、収納棚、換気扇の設置
- 床面積の50%以上で機材などで埋める
- 50cm以上間が空いている棚は車検に通らない。蓋付きならよい
- ガスは蓋付きで箱状の棚に設置(ロック必須)
ホント大変でした。
では1つ1つどういうことか解説していきます。
機材をすべて固定
言葉の通り機材をすべて車に固定しないといけません。今までは1ナンバーの貨物車両だったため荷物を下ろしていました。
そのため機材は車に設置せず乗せてるだけの状態でしたが8ナンバーを取得するためにはまず機材をすべて固定するのが条件です。
例えばたこ焼き屋でいうと
- 冷蔵庫
- シンク
- 焼台
- ガスを入れておく棚(箱みたいなもの)
などがあります。
今あげたすべての機材をネジなどで車に打ち付けて固定しないといけません。
30度って言われてもあまりパッと来ませんでしたが車屋さんからみたら今でも倒れそうな角度だったそうです。
それを聞いてゾッとしました。
なので自分で固定する場合はしっかり止めておいてください。
仮にしっかり固定されてなくて機材がはずれて車が傷ついてしまってもこちら側の責任なのでその辺は肝に銘じておきましょう。
照明の設置
照明の設置で驚いたことがあります。
営業時に電気がついていればいいと思っていましたが営業時じゃなくても検査中でも電気がつくようなしておかなくてはいけませんでした。
これは都道府県で陸運局のスタッフによって言うことが変わるかも知れません。
1番いいのはエルフは純正で貨物車両の中には照明が最初からついています。
なのでその証明をそのまま活かすことです。
ただ今回自分の場合は照明が壊れていたので発電機を車両の中に固定をして発電機を稼働させながら検査を受けました。
ふつうに考えておすすめできない手法なので照明が発電機を使わずに付く状態にしておくことが必須です。
シンク、収納棚、換気扇の設置
キッチンカーの営業許可を取得するには換気扇やシンクなどは必要なので最初から固定しておいた方がいいです。
パックなどを入れておく収納ボックスは営業許可を取得する際に必要ですが収納棚をつけなければいけないルールはないです。
ただキッチンカーはせまい空間ですので上の方に収納棚を固定してつけておくと便利。
床面積の50%以上で機材などで埋める
キッチンカーはぎっしり機材を積んでいる車が多いのであまり気にする必要はないかもしれません。
逆にあまり機材を乗せていないキッチンカーにとっては大切なことです。
ようは「作業スペースを機材で50%以上埋めてください」という条件が含まれています。
正直床面積を計る計算式はわからないので確認する場合は陸運局に行くことが1番いいです。
ガスを入れておく箱がなかったのでちょうどよかったのですが。
50cm以上間が空いている棚は車検に通らない。
50cm以上間が空いている棚は床面積を占めている機材として扱ってもらえないです。
- 例えば床から50cm空いている棚
- 床から15cmの所に1枚板が入ってもそれから上が50cm以上空いている棚
こういった方は無効です。
プロパンガスは蓋付きで箱状の棚に設置(ロック必須)
プロパンガスを扱う業者であれば箱に囲われた所に入れておく必要があります。
またその扉もロック付きのものでないといけないのでホームセンターなどで購入されるといいです。(簡易的なロックで大丈夫でした。)
自分の場合フロントガラスに傷がついててリペアしたところを指摘されるかもしれないと言っていたのでちょっと不安でした。
あらためて1ナンバーから8ナンバーで車検を通す場合は更新ではなく新規になるのでけっこう隅々までみるみたいです。
キッチンカーで8ナンバー車検するメリット・デメリット
ここでは8ナンバーで車検するメリット・デメリットを解説していきます。
必ずしも全員が8ナンバーにしたほうがいいとは断言しません。
メリット
- 車検が2年に1回になるのでラク
- 全体的な経費を抑えれる
- 浮いた資金でメンテナンス費にあてれる
- 車検時に荷物を降ろさなくてすむ。
車検が1ナンバーの貨物だと車検は1年に1回で面倒です。
中には1年に1回のが定期的にメンテナンスできるからそっちのがいいと言う方はもいますが自分は経費を抑えたかったので今回8ナンバー車検にしました。
8ナンバーは車検が2年に1回で車検料が抑えられるだけではなく全体的に経費を抑えられます。
抑えられるものは以下の通り。
- 自動車税
- 任意保険
です。
8ナンバーにすることで自動車の重量税は上がりますがトータルで計算してみると経費が抑えれることは明確です。
そこで浮いた経費をメンテナンス代に当てれるので安全性も高まると言えます。
キッチンカーはけっこうな確率で「タイヤがバーストした」という事故が起きています。
これって軽視しがちですが間違えたら死に繋がります。
なので「経費を抑えたい」が先行してしまって事故に繋がる確率を上げてしますのでタイヤ交換はお金を惜しまずしてください。
最後にメリットとしては1ナンバーの場合は機材ありきで車検を通さないので貨物スペースに乗せてある機材は毎回降ろさないといけません。
機材を下ろしてくれる車屋さんも中にはいると思いますが機材が精密機械だったら自分で下ろしたほうが無難です。
8ナンバーはこういった手間が省けるので時間対価として考えたら安いです。
おすすめ記事:【キッチンカーの経費を解説】維持費を見直してシンプルに儲けるコツ
デメリット
- 2年に1回車検
- 加工専門業者にお願いしないと手間
- 途中で8ナンバーにするのは手間
- 構造条件を整えるのは大変。
8ナンバーは2年に1回の車検になることがメリットですが先述もしましたが中には1年に1回車検で車を見てもらいという方には不向きかもしれません。
その辺りはオーナーさんがどうしたいかで選べばいいかなと思います。
今回8ナンバー車検は加工業者にお願いしたわけではなかったのである程度自分で加工しないといけなったので手間でした。
また途中で8ナンバーにするのは手間で自分の場合は土日に出店を入れていたのでその中で8ナンバー車検を通すための準備をしなければいけませんでした。
1週間で終わらなかったので車屋さんに預ける→返却してもらって出店→加工してないところを加工→車屋さんに預ける→また返却してもらって出店、このルーティーンを3週間にかけて行ったので時間も取られました。
なので加工業者さんに最初からお願いしておくのが一番ラク。
キッチンカーの8ナンバー車検を通すためにどんな準備をしたのか?【実例】
キッチンカーの8ナンバー車検を通すまでの流れは以下の通りです。
- 車屋さんと事前打ち合わせ
- 車屋に車を預け現状確認
- 8ナンバーの構造条件に合わせて改造
- 再度車屋に預け整備+8ナンバー車検
1:車屋さんと事前打ち合わせ
まずはいつ車検をなるのか?
またある程度日数を必要とするためどんな段取りで進めていくか事前に決めておいてください。
今回は何ヶ月も前から「今年は8ナンバーで車検通すから」とおつたえしてありました。
2:車屋に車を預け現状確認
実際に準備がはじまったのは車検が切れる1ヶ月ぐらい前から準備しました。
まず車屋さんに車を預けて自分の車に対してどんな加工をしなければいけないのか?を陸運局に車を持って行き確認してきてもらいました。
3:8ナンバーの構造条件に合わせて改造
車屋さんに自分の車に対してどんな加工をしないといけないのかを確認してきてもらったので実際に改造。
- 機材を全部ネジで打ち付けて固定
- 吊るしてある棚の扉が開かないようにカギをつける
- 床容量が足りなかったので棚を作って取り付けた
- プロパンガスボンベをしまっておく出し入れできる棚作成(ロック付き)
以上、上記であげたことをおこないました。
4:再度車屋に預け整備+8ナンバー車検
改造して出店が終わった毎週末に車屋さんに車を預けました。
8ナンバーの加工条件のための準備も必要でしたが車自体の整備もしないといけません。
期間としては1ヶ月ぐらいかけておこないました。
毎週末出店がある中で車屋さんに預けて準備したので大変でしたがなんとか車検は取れたのでホッとしてます。
まとめ:8ナンバー車検はお金の余裕があれば業者に任せたほうがラク
8ナンバーの車検についてまとめました。
最後に8ナンバー車検を検討している方におつたえしたいです。
加工業者に頼むのが1番おすすめです。
それだけ今回は大変だと思いました。
是非参考にしてみてください。
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