キッチンカーの売上予測の立て方|安定経営に必要な4つのポイントと計算式を13年プロが解説

目次

この記事で解決できる悩み

  • キッチンカーの売上予測の立て方がわからない
  • 売上が安定しない原因が何かわからない
  • 予測後の数字管理を何から始めればいいか知りたい

たこ焼き移動販売13年目、最高月商500万円を達成したタケが解説します。売上予測は「どれだけ稼げるか夢を描く作業」ではありません。「現実的に何が達成可能かを数字で確認し、改善点を見つけるための作業」です。この記事では売上予測の公式と、実際に経営で使っている4つのポイントをお伝えします。

💡 この記事でわかること

キッチンカーの売上予測の計算式と、安定経営のために必要な4つのポイント(現実的数字・同じ現場・情報収集・日報月報管理)を解説します。


キッチンカーの売上を予測する計算式

売上予測をするために、まず計算式の構造を理解してください。

売上高の計算式

`

売上高 = 客単価 × 最大提供数 × 稼働数 × 提供率

`

計算例:

`

24,000円 = 客単価600円 × 最大提供数16人前 × 稼働数5回 × 提供率50%

`

各項目の意味

  • 売上高:商品を提供して稼いだ売上金額の総額
  • 客単価:お客さん1人が1回の購入で支払う平均額
  • 最大提供数:一度に作れる提供数(たこ焼きなら1台あたりの最大焼き数)
  • 稼働数:1時間あたりに何回焼けるか
  • 提供率:最大提供数に対して実際に提供した割合(100%になることはほぼない)

時間帯別で計算するか1日全体で計算するかはどちらでも構いません。時間帯別の方がより細かく予測できます。

客単価の計算式

`

客単価 = 売上 ÷ 客数(購買者数)

`

💡 客単価の分析が経営改善の鍵

出店場所によって客単価が高い場所・低い場所があります。団体客が多い場所は客単価が上がりやすく、1人客が多い場所は単価が下がりやすい傾向があります。重要なのは「なぜその場所で客単価がこうなるのか」を言語化することです。原因がわかれば改善策も見えます。

🐙

タケ(13年オーナー)

客単価が低いからといってメニューを増やすとか、あれこれ手を出すのは安易な判断。まず「なぜ低いのか」の原因を特定することが先。原因なしに対策を打っても改善しない。

売上予測で大切な4つのポイント

ポイント①:現実的な数字を導き出す

最も重要なのは「実際に達成できる数字を使う」ことです。

⚠️ 希望的観測の数字を入れてはいけない

「1時間5回しか稼働できないのに、10回・20回という数字で計算する」のは意味がありません。実際に達成できない数字で売上予測を作ると、予測と現実の乖離が大きくなり、何が問題なのかわからなくなります。最初は「今の自分が確実に達成できる数字」から始めてください。

🐙

タケ(13年オーナー)

現実的な数字を入れると「予測より結果が低い」という状況が生まれる。これが大事で、なぜ低いのかを考えることで改善点が見えてくる。夢の数字を入れると全部「未達」になって何もわからなくなる。

ポイント②:同じ現場に出続けてデータを積む

同じ出店先に繰り返し出ることで、その場所特有の「クセ」が見えてきます。

同じ場所でデータを積むと見えてくること:

  • 曜日ごとの売上傾向(月曜日が売上が立ちやすい、など)
  • 時間帯ごとの集客パターン(昼より夕方の方が集客がある、など)
  • 天候の影響(雨でも売上が上がりやすい場所、など)
  • 出店場所の種類による違い(パチンコ屋よりスーパーの方が相性がいい、など)
🐙

タケ(13年オーナー)

何年も同じ場所に出ていると「この時期はこう」「この曜日はこうなる」という感覚が積み上がる。それが売上予測の精度を上げる。新しい場所ばかり試し続けていると、このデータが貯まらない。

ポイント③:出店場所の情報を事前に集める

初めて出店する場所ほど、事前情報が少なく予測が難しくなります。できる限り情報を集めてから出店してください。

効果的な情報収集の方法:

情報源 取得できる情報
仕事を依頼してくれた方 来場者数・客層・過去の出店実績
過去にそのイベントに出店した業者 実際の売上・現場の状況
同じイベントに出る同業者 目標売上・仕込み量の目安

💡 同業者の情報収集は慎重に

売上実績が似ている業者・客層が近い商材の業者の情報が最も参考になります。ただし聞きすぎは失礼にあたる場合があります。情報収集の際は相手が負担にならない聞き方を心がけてください。

事前情報を元に、仕入れ量・仕込み量・スタッフ配置を決めることで、機会損失(足りなくて売れない)やロス(作りすぎて廃棄)を最小化できます。

ポイント④:日報と月報に分けて数字を管理する

日報で記録する項目:

日報の管理項目

  • 1日の売上
  • 天気
  • イベント名・出店場所
  • 客数
  • ロス(廃棄した食材数)
  • 交通費・出店料
  • 特記事項(売上に影響した出来事)

月報で集計する項目:

  • 月の合計売上
  • ロスの総数・金額
  • 交通費合計・出店料合計
  • 月の営業利益(売上 − コスト)
  • その年の情勢や特記事項
🐙

タケ(13年オーナー)

日報は毎日つけることで出店の「日々の記録」になる。月報はその月を振り返る「経営の記録」になる。この2つを分けて管理すると、「今月はなぜ利益が少なかったのか」「去年の同じ時期と比べてどうか」が見えるようになる。

売上予測→分析→改善のサイクルを回す

売上予測を立てることは、最終目的ではありません。以下のサイクルを回すための「スタート地点」です。

キッチンカー経営のPDCAサイクル

  • Plan(予測):現実的な数字で売上予測を立てる
  • Do(実行):実際に出店する
  • Check(確認):予測と結果を比較し、差異の原因を分析する
  • Action(改善):次回出店に向けて改善策を実行する
  • このサイクルを毎回・毎月繰り返すことで売上と利益が安定していく

売上予測と実績の「差」こそが重要です。予測より良かった理由・悪かった理由を言語化できれば、次回の出店に活かせます。


よくある質問(FAQ)

Q. 提供率はどうやって設定すればいいですか?

実際の出店データから算出するのが正確です。「最大提供数×稼働数 = 理論上の最大売上」に対して「実際の売上 ÷ 理論最大売上 = 提供率」で求められます。最初はデータがないため50〜70%を仮の数字として使い、実績が出てきたら実態に合わせて修正してください。

Q. 客単価が低い場合はどうすればいいですか?

まず「なぜ客単価が低いのか」の原因を特定することが先です。メニューの単価が低い・まとめ買いが少ない・客層が1人客中心など原因は様々です。原因なしに対策を打っても改善しないため、まずデータを分析してください。

Q. 同じ場所に出続けることのデメリットはありますか?

新しい出店先の開拓が遅れるという面があります。ただし、安定した売上を作る段階では同じ場所のデータを積むことが優先です。売上が安定してから、新しい場所の開拓に並行して取り組むのが効率的です。

Q. 日報・月報のツールは何がおすすめですか?

ExcelまたはGoogleスプレッドシートが最もシンプルで使いやすいです。後から集計・グラフ化がしやすいメリットがあります。手書きでも内容が同じであれば問題ありませんが、分析するときに手書きは不便です。

Q. 売上予測は毎回立てる必要がありますか?

慣れている出店先への通常の出店では簡略化できます。ただし「初めての場所・大型イベント・新商品の投入」など条件が変わる出店の前には必ず立てるようにしてください。


キッチンカーで稼ぐノウハウを無料LINEで配信中

13年・最高月商500万のたこ焼き経営のリアルなノウハウを配信します

📚 集客・売上の全体像は キッチンカーで売上を伸ばす完全ガイド にまとめています。あわせてどうぞ。

まとめ:売上予測は利益を追求するためのスタート地点

この記事のまとめ

  • 売上予測の計算式:売上高 = 客単価 × 最大提供数 × 稼働数 × 提供率
  • 4つのポイント:①現実的数字 ②同じ現場に出る ③事前情報収集 ④日報・月報管理
  • 希望的な数字ではなく「今確実に達成できる数字」から始める
  • 同じ場所のデータを積み上げると「クセ」が見えてきて予測精度が上がる
  • PDCA(予測→出店→分析→改善)を毎回繰り返すことが安定経営への道

売上予測を立てるということは、「利益を上げるための課題を明確にする作業」です。数字を管理し、分析し、改善を繰り返すことで売上は必ず安定していきます。

🐙

タケ(13年オーナー)

売上予測をちゃんとやり始めてから、経営の見え方が変わった。「なんとなく出店してなんとなく売る」から「目標を持って出店して結果を検証する」に変わると、改善のスピードが全然違う。まずは計算式に自分の数字を当てはめてみることから始めてほしい。

この記事を書いた人

たこ焼き屋オーナー。最高月商500万円を達成した経験から、「キッチンカー月商100万稼ぐ」をコンセプトに発信中。

目次