- キッチンカーで売上予測ってどうやって立てるの?
- 売上予測をした後ですることって何?
- 売上予測することで何がわかるの?
僕は8年ほどたこ焼きの移動販売(キッチンカー)を経営しています。
月収100万を稼いだ経験もあります。
この「キッチンカーの安定経営のための売上予測の立て方と4つのポイント」の記事を読めばキッチンカーの売上予測に対して理解が深まります。
売上に関する悩みを抱えてている方は多いですが本記事に書いてあることを理解し実践することでキッチンカーの安定経営に必要なポイントがわかるのでぜひ参考にしてみてください。
キッチンカーの売上予測のための公式とは?
キッチンカーの売上予測するためにまずキッチンカーの売上予測の公式を理解することが大切です。
売上高を導く計算式
売上高=客単価☓最大提供数☓稼働数☓提供率
例をあがると以下の通りです。
24,000=客単価600円☓最大提供数16人前☓稼働数5回☓提供率50%
これは時間帯別で計算するのか1日で計算するのかはどちらでもいいです。時間帯別でおこなったほうが細かく売上予測はできます。
項目の説明は以下の通り。
- 売上高:商品を提供したことで稼いだ売上金額の総額
- 客単価:お客さん1人当たりが1度の購入した際に支払う平均額
- 最大提供数:1度で作れる提供数
- 稼働数:1時間あたりに何回作れるか
- 提供率:最大提供数の何%と提供しているのか
それぞれの項目の意味を理解しつつ計算式にあてはめてみてください。
※店舗と違って席数とかはないので独自で考えた売上高の計算式になります。
客単価の計算式
客単価の計算式は以下の通りです。
客単価=売上÷客数(購買者数)
客単価から分析できること
キッチンカーは色んな出店場所に出向きまた定点観測ではないのでなかなかデータを取りづらいですが出店すれば数字は必ず出るのでその数字をいかに分析するかが大切です。
数字で大切な1つが「客単価」
出店場所によって客単価が高いところも低いとこもあります。
また出店場所は同じでも客単価が高い日もあれば低い日もあるはずです。
出店場所で出た数字をいかに原因追求し言語化できるか?が大切。
Aの出店場所は団体様が多い場所でBの出店場所はお一人様が多い現場で確率的に団体様が多い出店場所の方が客単価は上がりやすいです。
一概には言えませんが。
ただ客単価が低いからといってメニューを増やしたり、色んなことに手を出したりするのは安易な考え方です。
気をつけましょう。
キッチンカーの売上予測の大切なポイント
キッチンカーで売上予測をする上で大切なポイントを4つ解説していきます。
売上予測も探せばいろんなやり方があると思いますが長年キッチンカーを経営してきて特に大切だなと思うポイントです。
- 現実的数字を導き出す
- 同じ現場に出る
- 出店場所の情報を集める
- 日報と月報で分けて管理
現実的数字を導き出す
まずは1つ目は「現実的数字」を導き出すということです。
最初に売上高の売上予測をするにあたって計算式が大切だとおつたえしました。
その中できもしない最大提供数や稼働数を設定しないこと。
本来であれば1時間あたり5回稼働できないのに10回や20回という回数を設定したらあまりにも現実的数字ではありません。
なぜなら絶対1時間あたりで稼働できない数だからです。
稼働できない数字を売上予測で立ててしまうとあまりにも予想に反した結果が出てしまうからです。
同じ現場に出る
同じ現場に出店することのメリットはデータが一貫しているということ。
なのでデータを分析しやすいですしクセも見えてきます。
実際に自分は基本同じ場所に出るようにしています。
何年も同じ場所に出ていればどんな時期に売れているか?
どんなおやすみに売上が立ちやすいか見えてきます。
例
- 月曜日が比較的売上が立ちやすい
- パチンコよりスーパーのが相性がいい
- お昼より夕方の方が集客がある
- 雨でも売上が上がりやすい
など。
同じ場所に出店することでたくさんのデータ、クセが見えてきます。
出店場所の情報を集める
特にはじめて出店する場合はデータや情報収集することをおこたってはいけません。
はじめて出店する現場ほどわからないものはないです。
データや情報収集はどのように行うのか?
自分が実際どのようにデータや情報収集しているのかを以下にまとめました。
例
- 仕事を依頼して頂いた方に聞く
- 過去に出店していた方に聞く
- 同じイベントに出店する同業者の目標売上を聞く
仕事を依頼していただいた方の情報がかたよっている時もありますが大切な情報源です。
また過去にそのイベントに出店していた方の売上やどんな状況だったのか聞けたら貴重な情報となります。
特にイベントなどで一緒になった業者と売上実績が似ている数字情報は貴重です。
あとは商材的に客層が似ている業者の情報はより役立ちます。
また同じイベントに出店する予定の業者さんがどれぐらいの売上目標をもって準備するかという情報も役立ちます。
聞きすぎはすこし失礼になる場合もあるのでそのあたりは聞き方にも注意をはらって確認してください。
以上の情報をふまえて仕入れ、仕込み、スタッフなどの出店に関係する準備がしやすいです。
日報と月報は分けて管理
- 売上(1日/1ヶ月合計)
- 天気
- イベント名
- 情勢
- 営業利益
- 材料消費量
- 客数
- ロス
- 交通費
- 出店料
基本日報では1日の売上、天気、イベント名、客数、ロス(食材をロスした数)、交通費、出店料などを1日単位で数字に残します。
逆に月報はその月の合計売上、ロスの総数、交通費合計、出店料合計、月の営業利益を数字など残します。
人によって追加項目もあるかと思いますので一つの例として考えていただけたらよいです。
またその年の情勢や売上が大きく変化した要因があれば日別で書き留めておきます。
そうすることによって次出店する時に役立ちます。
売上予測をするということは必ず改善点が出てくる
キッチンカーで売上予測することでやることが明確になります。
数字や情報を集めると必ず改善点が出てきますのでそのデータを活用して利益の追求をしていきましょう。
結局、売上予測するということは以下の過程をふむことになります。
- 売上予測する
- 出店する
- データを分析して改善する
- 利益を上げる
上記の過程を踏むことで最終的に利益を上げることの追求になりますのでとても売上予測するということは大切です。
自分も売上予測する重要性は身をもって痛感しています。
まとめ
売上予測をするということは最終的に利益を上げるための行動と言えます。
またP(プラン)D(行動)C(チェック)A(改善)の過程を踏むことで色んなことが見えてきてやることが明確になりますので是非PDCAの過程を踏んで売上分析してみてください。
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