「これから移動販売を始めようと思うけど移動販売で成功する人ってどんな人かな?またどうしたら成功できるかな?」
この辺りの悩みについて解説していきます。
まず、移動販売の成功の定義とはどうなれば成功と言えるか?それは移動販売を継続し、自分の好きなことをある程度できるようになった人を成功者と呼んでいいと思うます。ではどうしたら成功できるのか?
結論からお伝えすると移動販売の成功する絶対法則はありません。ただ移動販売を5年ほどやってきてぼくがお伝えできることは
移動販売で成功している人の共通点とは?
なんなのかをまとめました。
あきらめずに移動販売を継続していたら成功も見えてきます。移動販売業界で成功している方々はあきらめず継続している人だけですからね。
移動販売の成功者の共通点その1:スケジュールを埋めている
まず移動販売では固定店舗と違い出店する場所を確保しなければなりません。出店できなければどれだけいい商品を提供できる自分でも売上は0円です。
なのでまずは出店場所を確保しスケジュールを埋めるところから意識することです。
正直、今の移動販売業界は一昔に始めた人と比べスケジュールを埋めるのは非常に簡単になったと言えます。
移動販売もテレビに度々出るようになり社会的にも認知されるようになりましたし、需要も高まっています。
極論、スケジュールを埋め続け利益を出し続ければ店は潰れませんからね。そこをまず認識しているかどうかが大切です。
ではどうスケジュールを埋めたらいいのかはキッチンカー・移動販売の出店募集の探し方7つにまとめてみた。を参考にしてみてください。
そして毎月、毎年どれだけ利益を出せばいいのかを一度数字に出してみることです。移動販売は春・夏・秋・冬と時期的に非常に売上も左右されるビジネスです。
なのでそのことを理解し予算を立ててみてください。
そこから毎月どれだけ出店場所を埋めたらいいかがわかるので。
ちなみにぼくがお世話になっている10年目のピザの移動販売の方は毎月20日出店することを意識しているみたいです。
ぼくも開業当初は20日以上出店することを意識していました。
関連記事:移動販売車の始め方ー1年の流れを把握する
移動販売の成功者の共通点その2:出店できる場所が多い
スケジュールを埋めることに関連しますが2つ目の秘訣は出店させてもらえる場所を増やすことです。
スケジュールを埋める上で移動販売の組合や人の紹介も大切ですが直接自分で出店先を確保するのはもっと大切です。
ようは誰かに紹介してもらうということは誰かを当てにしているわけなのであぶない経営状態にあります。
また移動販売は土日が稼ぎ時ではありますが平日出店ができるかが移動販売を経営するには大切です。
土日は平均8日ありますが言ってしまえば8日しかありません。8日すべて「売上が思ったより上がらない」となれば経営不振です。
そこで大切なのが平日なのです。平日は23日(31日計算)ありますし、土日のイベントと比べ大きくは売上は変動しません。要は確実性があるんです。
賭け事みたいに一か八か売上が上がる土日のイベントより、確実に売上が上がる平日に出店できるかが移動販売を継続する上で大切なことなんです。
ただ、直接自分で開拓した出店先も相手都合で出店できなくなることもよくある話です。過去にぼくも3回ほどありました。
なので当たり前のように出店していた場所がいつ出店できなくなるかわからないので、何件か出店できる先を確保しリスクも減らしておきましょう。
移動販売の成功者の共通点その3:自分の商品を磨いている
実例として、ある移動販売の業者さんがぼくのたこ焼きを気に入ってくれました。
それでその方から「今、美味い、売上を上げれるたこ焼きの業者を探している」とお話をいただいたのです。
結果、その話から2日で売上50万売上を上げれた場所と2日で売上100万上げれた場所に出店できることになりました。この場所は継続案件だったため年間の売上ほぼ150万円は確定ですよね。
自分の商品を磨くことでこういう大きな仕事に繋がることはよくある話です。
でも考えてみてください。自分が紹介する立場でまずい業者、微妙な業者紹介しませんよね?
相手の立場で考えればわかることです。なので相手が紹介するのに恥ずかしくない商品をめざしましょう。もちろん移動販売の車がかっこいいのもより需要高まりますね。
ただ気をつけたいのが需要もない路線からはずれた間違った商品をやっている方もいるので気をつけた方がいいですね。失敗しないために移動販売で開業しても失敗する8つの要素で失敗する人はどんな人なのかを解説しています。
移動販売の成功者の共通点その4:自分の商品の強み・弱みを理解している
自分の強み・弱みを理解することは移動販売で成功するのに非常に大切なことです。3つの枠に分類して解説していきます。
時期的なこと
時期で売れる商品と売れない商品はあります。移動販売の定番商品は比較的、時期に左右されずに売上を上げれる傾向にあります。
時期に影響されるものはかき氷、ソフトクリーム、ラーメン(ラーメンは提供の仕方による)など極端に冷たいもの、暖かいものが時期に影響されやすいです。
逆に時期に影響されやすいものは時期にあったタイミングで販売すると爆発的なパワーを発揮し売上をあげれます。
典型的なのがかき氷です。真冬では食べる気になりませんが、真夏はかき氷の方がメイン商材より販売数が多いことはよくある話。
最近の日本の暑さからすると特にわかりやすいように結果に現れます。
ソフトクリームに関しては暑すぎても売れません。逆に寒すぎても売れないと周りの業者の方に聞きますが、ただ時期、温度が適正であれば爆発力を発揮し売上があがります。
ラーメンに関しては基本夏売るのは難しいですが冷やしを出したり自分の商品の弱みを理解し提供すればのぞみはあります。ラーメンはどちらかという定番商品なので移動販売でやるにはおすすめ商品です。
キッチンカーは雨がよく降る時期が本当に大変ですので雨対策は必要です。
こちらのキッチンカーの雨対策と風対策してないの?【屋外営業は危険】を読んでいただければ雨の時期の対策をどうすれば
時間的なこと
時間関係なく売れるイベント、出店場所もまれにありますが基本、1日の流れとして忙しい時間と暇な時間(落ち着く時間)があります。
たとえば、たこ焼きに関してはよくある営業時間10時〜17時のイベントではもちろん昼の時間が特に売上あがりますが14時以降とかでもそれなり売上あげる傾向です。(イベントによる)
カフェ系、クレープ系、デザート系は昼以降に力を特に発揮しています。
もちろん絶対この時間は売れるということはないですが基本的な時間的な流れとしては昼以降に並ぶ傾向にあります。
あとは焼きそば、カレー、ローストビーフも周りの業者に聞く話、メインは昼のピークだけで流れが落ち着いてしまう傾向にあるみたいです。
もちろんこれもイベントによってことなりますが基本的な商材のピーク時間は昼です。
焼きそば、カレー、ローストビーフなどお客さんに対しても提供するスピードも早いので昼だけで大きな売上をあげれる傾向にあるので暇な14時以降にサブ商品を用意する必要もないかもしれません。
ただ昼にもそんなに売上があげれない、昼以降も売れる商品があるわけでもないなら改善の余地はありますし、サブの商品を要することで売り上げアップにつながるかと。
出店場所的なのこと
出店場所で売上が左右されることってあるんです。ようは商材との相性です。ちなみにどんなイベントがあげられるかというと
例
- 子供向きなイベント
- 女性向きなイベント
- お年寄り向きなイベント
- パチンコ店
- マルシェ系
など
イベントによって商材の向き不向きってあるんです。特によく聞くのがパチンコ店の例で周りの移動販売業者に聞いた話ですが、デザート系、クレープ系、カフェ系はぜんぜんパチンコ店で売れないとのことです。
逆にぼくみたいなたこ焼き店、焼きそば、からあげなどの定番商品は人気です。
自分の商品の強み・弱みは
- 時期
- 時間
- 出店場所
によって浮き彫りになるのでその辺りを把握し、対策しそして移動販売を経営する上でのリスクを極力下げましょう。
売れる商品に関してはこちらの移動販売・キッチンカー、人気メニューの売れ筋ランキング10の記事を参考にしていただくと人気メニューが何なのかがわかります。
キッチンカーで成功されている方は大体この記事で紹介している商材を扱っている傾向です。
移動販売の成功者の共通点その5:販促物にカネをかけて自分のお店を表現するのがうまい
移動販売の出店時の見せ方で売上に影響します。基本イベントで来店してくださるお客さんははじめましての方が大半を占めます。では何でその店を選んでいるかというと以下の要因が考えられます。
- ちょうど食べたかった
- なんか美味そう
- 店構えがきれい
- オシャレ
- わかりやすい
- 見つけやすい
この辺りではないでしょうか?
基本、成功している業者は全部の項目に該当しているわけではありませんが大半をしめています。
自分もよくイベントなどに行くので購入したりする時は上記のようなことを考えます。
実際に自分も販促物にお金をかけたおかげで売上にも影響しているので再現性はあるかと。
【移動販売5年目】移動販売の見せ方や売上の上げるためにのノウハウを書きました
【有料】内申10点だったぼくが17日間で500万を稼ぎ出す移動販売のたこ焼き屋になるまでの経緯と本当は教えたくない合理的な戦略。
移動販売の成功者の共通点その6:人の繋がりから仕事を作る
基本、ぼくはあまり営業をしないのですが人の繋がりから仕事をいただくことが多いです。ホントの感謝の一言です。
移動販売は非常にこの同業者から仕事をいただくことが多いです。
そしてぼくはそういった横の繋がりからいただく仕事を大切にしています。
お仕事をいただくには上記で話したように自分の商品・車を磨きましょう。
またそういった同業者からいただくお仕事は継続的な仕事につながりやすいです。
継続的に仕事がいただければスケジュールも必然と埋まります。
成功されている方はこういった横の繋がりで仕事をもらうことが多いです。また継続案件をもっているのでスケジュールを埋めるのがうまいです。
移動販売の成功者の共通点その7:数字意識が高い
移動販売で成功するために数字の意識をあげることは非常に大切です。
けっこう聞く話どんぶり勘定で営業をされている業者が多いということです。
どんぶり勘定だと数字を元に計画がたてづらいです。
そしてビジネスと考えた時に危険な匂いがプンプンします。
何を元に経営計画を立てているのか?
例えば
- 売上
- 利益
- 出店料
- 人件費
- 原価
- 交通費
など
一つ一つの数字が明確であれば何を改善したらいいのかどこの出店現場がいいのか、利益はどれぐらい残っているのか?その利益をさらに投資するべきか?色んなことが見えてきます。
数字が移動販売を経営するうえで、また移動販売を成功に導くのに非常にたいせつです。
数字をどう意識してどのように見直せばいいのかは【キッチンカーの経費を解説】維持費を見直してシンプルに儲けるコツを見ていただければ改善できるのでご参考に
出店場所選びに対して解説。出店場所選びは経営に大きく影響する
関連記事:移動販売の場所代(出店料)ってどれぐらいかかるの?出店場所選びを間違えると破産するその理由とは?
100円販売価格が違うだけで利益が爆増
関連記事:販売価格を変えるすすめ!移動販売は現場によって価格を変える必要がある!
自分の商品の原価把握していますか?原価計算について簡単解説
関連記事;【簡単】たこ焼きの原価計算を3分でマスター!
移動販売の成功者の共通点その8:就業者意識ではなく起業家意識
それまで就業者の人たちが起業家になるわけです。
そして就業者と起業家はそもそも考え方が違います。なので考え方をあらためなければなりません。
今まで給料をいただいていた立場から給料を与えていた社長になるわけです。
ただそんな難しく考える必要もありません。
そんなやることは変わらなく変わるとしたら責任度合いだと思います。
自分が問題を起こしたり、ミスしたら自分の責任ですし、アルバイトが問題を起こしても店の主人の責任です。
その責任の重圧に耐えれるかどうかです。
なのですべて他責意識ではなく自責意識をもってください。
失敗はいいけどあきらめたら何も残らない
移動販売で成功しているすべての人に言えることですが彼らはあきらめず、辞めずに継続しづづけている人たちです。
沢山の失敗談も聞いてきました。ただあきらめず継続して考えて行動しつづけてきたからこそ彼らは成功しています。
そんなこと言われなくてもわかっているという声も聞こえてきそうですが移動販売業界ではまだまだやめられる方も多いです。
気づいたらあの人見なくなったな〜ってこともよくある話です。
そして簡単な業界でもありません。
これは移動販売の業界に限らず、すべての業界の人に言えることですが成功の反対は失敗ではなくあきらめることです。
たくさんの失敗をしても継続していればのぞみはあります。
なので移動販売をこれからはじめるのであればあきらめず継続してください。
まとめ:移動販売に成功法則なんてないですがあきらめず継続することが成功する人
移動販売に成功法則なんて存在しませんが、あきらめず継続している人しか成功しません。逆にあきらめず、継続していれば成功できるとも言えます。
まずは始めるなら3年頑張ってみてください。3年継続できたらそのまま継続できる自分、人脈、考え方になっていると思います。
たこ焼きの移動販売を開業するため流れをわかりやすく解説
おすすめ記事:【究極】たこ焼きの移動販売(キッチンカー)を開業するための全まとめ
たこ焼きの移動販売を継続してたら5年目に突入したのでその時の思いを書き綴りました。
おすすめ記事:たこ焼きの移動販売を開業して5年目に突入した!そして今思うこと。